芸能人に必要な2つのこと
12歳で芸能界に入った経験から、芸能人を目指す層やその親世代にかける言葉があるか聞いてみた。
「ここは綺麗ごとではなく、あえて言いますが、芸能の歴史をひも解いた時に目を背けてはいけないのが、親が子どもに芸をさせたことが始まりだったということ。われわれのように表に出て脚光を浴びる、その光はとても明るい光に見えます。
でもその分だけ、そこに落ちている影というのは、普通の人が知っているより濃い影だと僕は思うんです。だから、本人も、もちろん親御さんたちも、相当の覚悟が必要。
あと、当時、Jr.の幼い後輩たちに伝えたのは、1人のファンを獲得するために100人にも1000人にも嫌われる勇気を持つ、ということですね。アンチにも強くならないといけない。
自分は、入所した数年後、中学生の時に矢沢永吉さんの『成りあがり』を読んで、芸能人としてやっていく覚悟が決まりました」
少年隊メンバーとして表の芸能活動をする一方で、30代から始めた演出家としてのキャリアも長くなる。演出に際し心がけていることは?
「心がけているというより、それに苛まれてもいるんですけれど。常に、前につくった自分の作品は超えていこうと思っているんです。
ただね、何年も前につくった自分の舞台を見返してみると、その時のほうが面白いような気がして……。それにガッカリしながらも、だんだん自分も大人になっちゃったんだなと。予算のことを考えたり(笑)。
今はとにかく舞台というものをもっと流行らせたいですよね。予約も取りやすく、簡単にチケットが手に入って、という環境が大事かもしれないと考えています」
錦織の演出は、演者の芝居にある程度委ねるスタイルだという。
「演出ってのはね、性癖が出るんですよ。もっといけるだろうと粘る人はたいがい、ねちっこいはず(笑)。あ、僕は違いますよ」
今すぐ錦織演出の舞台を見に行って確認したくなった。
★誕生日はどう過ごす?
意外とサプライズってされたことなくて。親しい仲間と集まって焼きトンでもつつくのがいいですね。今年は前夜祭・当日共にお仕事で、ファンの皆さんと過ごします。
★思い出の食べ物は?
子どものころに初めて食べて気絶しそうになったのは、カレー南蛮そばと、飲み物だとコーヒー牛乳。あとはコンビーフのこと実は好きだったんだなって。最近少し高くなってしまって初めて、ずっと好きだったことに気づかされました。
★いまハマっている遊び
ゴルフはまだ全然うまくならなくて悔しい。いまはダンスよりも芝居よりもゴルフがうまくなりたいんでね(笑)。ゴルフ場にいた時にカッコいいでしょ、うまいほうが。