『STARTO』社の不安材料
こうした背景を鑑みると、松本に続いて「ほかのメンバーも独立する可能性が大きくなったのではないか」と話す。さらに『嵐』のメンバーだけではなく、現在『STARTO』社に所属しているタレントに波及することも考えられ、同社の今後を心配する声は多い。
「現在、若手のグループ以外にベテラングループや木村拓哉さん、堂本光一さんなどが所属していますが、彼らは引く手も数多で、独立しても困ることは何もないと思います。同社に限ったことではなく、タレントの独立は今後ますます加速するでしょう。今の時代、独立の意思を示された場合、引き留めることは難しいので、それよりは新人の発掘・育成を進めないと事務所の存続は危うくなります」(大手芸能事務所マネージャー)
しかし、新人の発掘や育成においても不安があるようで……。
「ジャニー喜多川氏はダイヤの原石を発掘する能力が芸能界一といわれるほど優れていて、売り出し方も上手かった。だからこそ、黙っていても才能ある子たちが集まってきました。STARTO社が同じようにできるかどうかわかりません。また会社名が変わっても、性加害騒動のイメージが払拭できていない状況では、あえてその事務所に所属したいと思う人は少ないでしょう。
ソロで活躍できるタレントや俳優がどんどん退社し、アイドルグループで固めるしかないとなれば、それはそれで苦しい。売れる男性アイドルグループを育成するのは簡単ではなく、お金もかかります。だからほかの事務所はあまり手を出さず、ジャニーズの天下だったわけですから。有能な新人を育てることができなければ、今いる戦力でやっていくしかないでしょうが、若手グループのメンバーもソロでやれる自信がつけば独立するでしょうし、グループごと独立する可能性だってあります」
テレビ局が『STARTO』社所属タレントの番組起用に消極的になり始めたと『FRIDAYデジタル』は報じている。これからは事務所に拘らず、広く男性アイドルの起用を進めるようになるとのこと。となれば、余計に同社を離れようと考えるタレントが出てきても不思議ではない。
旧ジャニーズの人気タレントを多数抱えることで、この先順風満帆と思われた『STARTO』社だったが、逆に不安材料が増えてしまったようだーー。