Netflixが決算を発表。主演・鈴木亮平のもっこりダンスで話題のオリジナル映画『シティーハンター』が、配信から91日間で1650万ビューを達成し、世界的大ヒット作となったことが報じられた。それを受け、鈴木はSNSで《本当にありがとうございます。『シティーハンター』を愛してくださった皆様のおかげです。 それにしても……サメ……強すぎる……》と謎めいたコメントを発信した。はたして“サメ”とはいったい……。
「今回の決算で9090万ビューという驚異的な数字を叩き出した『セーヌ川の水面の下に』というフランス製作のサメ映画のことでしょう」
と、教えてくれたのは、映画ライターのよしひろまさみちさん。ネトフリで今期、世界でいちばん多く再生された映画の内容とは?
「『セーヌ川~』は、動物愛護や環境保護といった社会問題を風刺した作品です。コメディー色も強いけど、五輪のあるパリでのトライアスロン国際大会を舞台にするなど、 時流を見越した“夏の爽やか(?)スリラー”! 人々がサメに容赦なく食われるところで爆笑できますよ!」(よしひろさん、以下同)
ネット民も《最高で最悪のサメ映画》《神サメ映画認定!!》と歓喜している。……ところで“サメ映画”なんてジャンル、あったっけ!?
「古典としては、スピルバーグ監督の名作『ジョーズ』が有名です。当初はスリラー。今は笑えて叫べて、という応援上映向きのブラックコメディーが常套。“サメ映画”でジャンル確定しています」
なんと7月12日~15日には『第1回東京国際サメ映画祭』なるイベントも開催されたそう。まさか“サメ映画”などというジャンルがここまで市民権を得ているとは!
サメ映画の「可能性は無限大」
「『ジョーズ』のおかげ……というか『ジョーズ』のせいで“人食い猛獣”の映画のイメージがついているので、ホラーやスリラーとしてわかりやすいんですよね。夏こそ、この映画ジャンルのハイシーズン! ということで、そこを見越して公開される作品も多いです。海やサメのシチュエーションしかないので、ネタも枯渇するかと思いきや、“パニックにまつわる人間ドラマ”や“トンデモ系”に振り切っても当たることがわかったので、いまや可能性は無限大なんです」
『13日の金曜日』などの定番ホラーシリーズも意味合いとしては同様ではあるものの、主人公が動物(=サメ)ゆえに、いくらでもネタを作れてしまうそう。
「あくまでサメが主役なので、有名キャストにお金をかけないでもいい。だから、製作費も製作期間も少なめでいけちゃうので、若手のクリエイターが手を出しやすいんです。ただし、アイデア(脚本)がそこそこ面白くないとできないですけどね~」
そんなサメ映画、どんな人々に支持されているのか。
「ハリウッド映画が根づいている地域ではどこでも人気ですよ。これも『ジョーズ』のおかげ? 本国アメリカの映画誌ではサメ映画ランキングが組まれるほどですので」
最後に“よしひろさんのオススメ”サメ映画を聞いた。
「個人的には『ロスト・バケーション』『海底47m』あたりが好きですね!」
この夏はサメ映画の沼に、フカ~くハマりたい!