映画賞の主催から届いた「正式回答」

「『報知映画賞』以外にもファン投票を行っている国内映画賞はあります。『日刊スポーツ映画大賞』は『ファンが選ぶ最高作品賞』『ファンが選ぶ最高演技賞』が設けられており、同じく『日本アカデミー賞』にも一般投票によって決まる『話題賞』があります。

 どちらも得票数が最も多かった作品や俳優に賞が贈られるので、非常にわかりやすい。また、メインの賞とは“別枠”として設けられているため、作品自体の評価とも切り離されています。このように比較してみると、『報知映画賞』の不明瞭さが際立ちますね」(芸能ライター)

 今回の映画賞の選定方法や、全国公開前の『正体』が受賞した件について、主催の報知新聞社に問い合わせると、

《第 49 回報知映画賞は 10 月1日に「スポーツ報知」紙面(同日付)および弊社ホームページで読者投票を開始した際、投票規定に該当する邦画候補作品として 11 月公開の『正体』も掲載しており、投票受付後のノミネートを経て選考委員会で作品賞など各賞の受賞が決定しました。なお、公開前の作品については選考委員が試写会などで鑑賞しております》

 との回答があった。「『正体』の受賞はふさわしかった」と、映画ファンを納得させる作品であってほしい。