名曲のカバーはこうも難しいのか。それを実感したのが、相葉雅紀がMCを務めた12月11日放送の『2024FNS歌謡祭 第2夜』(フジテレビ系)での、とあるアーティスト同士のコラボだ。
この日はアイドルグループ・なにわ男子の大橋和也と、韓国の人気歌手・ジェジュンがタッグを組み、レミオロメンの名曲『粉雪』(2005年)をカバーした。
歌唱前、意気込みを聞かれた大橋は、「めちゃくちゃ緊張してます!」と、いつもの笑顔で回答。するとジェジュンも彼と同じく「めちゃくちゃ緊張してます!」とおどけてみせた。2人はいよいよステージに上がりパフォーマンス。右上の画面テロップには「ハイトーンボイスの2人が共演」と表示され、期待が高まるばかりだった。
《下手にもほどがある》
まずはジェジュンが出だしの3行を担当。続いて大橋のパートとなったのだが……。
「大橋さんは素朴で心のこもった丁寧な歌い方ではありましたが、緊張のせいか音程がなかなか取れず、レミオロメンのボーカル・藤巻亮太さんの持つ高音が再現できずにいました。さらにサビの部分も力強くはありましたが、ハイトーンとまではいかず、本領発揮とはなりませんでした」(スポーツ紙記者)
さらにジェジュンにも若干の変化が見られたという。
「ストレートな歌い方というより、ロックバンド『L'Arc~en~Ciel』のボーカル・HYDEさんのような『息漏れ感』や『艶やかさ』が強調されてしまっていました。結果的に同じ歌を歌っているのに、大橋さんとジェジュンさんの聞こえ方が違ってしまい、チグハグ感じが目立ってしまった印象があります」(前出・スポーツ紙記者)
SNS上ではやはりというべきか、このコラボに対する指摘があふれた。
《リハーサルやりました?》
《まるでスナックの二次会》
《こんなひどい粉雪初めて聞いた。下手にもほどがあるだろ》
《なんでこんな難しい粉雪歌っちゃうのよ 音程ブレブレじゃんか》
など、ブーイングが巻き起こってしまったのだ。
「SNS上では大橋さんに対する批判が大きいように思えました。ジェジュンさんにも対しても《アレンジし過ぎて音程外れてた》という意見もありましたが、やはりグループの中で1人ピックされて歌唱力が問われる場面に立たされると、如実にそれが露呈してしまったように思いますね」(音楽ライター)
あのハイトーンボイスは本家にしか出せないものなのかもしれない。