「ジャニーズタレント」といえば、キラキラで品行方正、ザ・王子様……という従来のイメージから、かなり変わりつつある昨今。そんな彼らの努力の実態から、トホホなエピソードまで、業界関係者に最新事情を語ってもらった。
A:テレビ局関係者
B:芸能プロダクション社員
C:スポーツ新聞記者
D:音楽業界関係者
A 先日、嵐の櫻井(翔)くんのお父さんが総務省事務次官に就任しましたね。スポーツ紙だけでなく一般紙までもが、「櫻井翔の父」とはっきり報じたのには驚きました。
B 今までだったらジャニーズ事務所の横やりが入って、ありえなかったことですよね。山P(山下智久)の妹が代議士秘書になって「美人すぎる」と騒がれたときも、家族ネタがNGなジャニーズ事務所が山Pの名前を出さないようメディアを押さえていたみたいですし。
C 知り合いの記者が焼き鳥チェーン「鳥貴族」の大倉忠司社長に取材をした際にも、「息子(関ジャニ∞の大倉忠義)の話はNG」とあらかじめ念を押されたそうですよ。大倉くん本人は大株主であることをメンバーにイジられたりもしているんですが、家族側の話題でジャニーズの名を出すことには制限がありましたよね。
B 櫻井くんの場合、今年の10月で『ZERO』(日本テレビ系)のキャスターも10年目に入りますし、事務所としても、今回のお父さんの出世は、そのイメージにもプラスになると考えたんでしょうね。
C これは余談ですけど、今話題のプリンセス・佳子さまも櫻井くんの大ファンだという話があって。先日、「キャロライン・ケネディ駐日米大使の子息と佳子さまがお見合いか」と報じられましたが、スポーツ新聞的には、佳子さまとのロマンスでさらなるイメージアップを期待したいところですよ(笑い)。
A それは、テレビ的にもいい話ですよ(笑い)。そもそも、最近のジャニーズって、家族ネタが緩和されていた感はありましたよね。先日亡くなったSMAPの中居(正広)くんのお父さんはテレビ出演もしていましたし、6月には、『アウト×デラックス』(フジテレビ系)で、A.B.C-Zの塚ちゃん(塚田僚一)が、お母さんと電話で会話するシーンも放送されました。少しずつ家族ネタも解禁させて、より身近な存在としてアピールし始めたという印象があります。
D 先日放送された「ZEROカルチャースピンオフ アイドルの今、コレカラ」で櫻井くんが語っていましたけど、男性アイドルの数もどんどん増えて、その中でどう差別化していくかということに、本人たちが焦りを感じ始めている部分もありますよね。だからこそ、家族ネタも含め、個人個人の売り方を積極的に考えるようになったというか。
B 確かに、塚ちゃんがモーニング娘。’15の大ファンで、振り付けを完コピできるなんてエピソード、おそらく、これまでならテレビで放送するのはNGでしたよね(笑い)。
C 塚田くんは、ジャニーズJr.のころからあんな感じ。だから、はっきり言って浮いていた(笑い)。周囲から、いじめギリギリなからかわれ方をされていたんだけど、当の本人がまったく気にしていなくて。鈍感力の賜物ですよ。でも、身体能力はすごいし、少年隊のニッキ(錦織一清)に可愛がられているから、グループ内でいちばん安泰だと思います。