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 9月19日に開幕、『ひとめぼれスタジアム宮城』で4日間のコンサートを控えている嵐。

 約20万人を動員予定の最大級イベントは、県内のホテル不足という事態を巻き起こした。その影響は思いのほか大きく、観光地や各種イベント、連休の宮城県を直撃する。

「’09 年の初開催から徐々にスポンサーも集まり、開催地も静岡県や神奈川県と規模を大きくしてきました。そして今年、悲願の東北大会を予定していたんです。被災地の復興支援という意味でも開催させたかった。タモリさんも無念でしょう」(テレビ局関係者)

 9月の大型連休、いわゆる「シルバーウイーク」の20日に開催予定だった『タモリカップ2015ジャパンツアー東北大会』。その名のとおりタモリ主催のヨットレースだが、このほど宮城県七ヶ浜町での大会中止が発表された。

「HPには理由を《開催当日の現地状況を考慮した結果》とありますが、レース関係者の宿泊先がとれなかったといいます。嵐が関係したのは言うまでもないですね」(前出・テレビ局関係者)

 20日を含めたシルバーウイークには、嵐の20万人コンサート『Arashi Blast in Miyagi』が開催される。

 コンサートは19日から23日までの4日間(21日は休演)、グッズ販売は18日から6日間で、20万人以上を動員するビッグイベントだ。しかも、ただのコンサートではない。

 コンサート会場の『ひとめぼれスタジアム宮城』が入る総合運動公園内には、飲食スペースや地元特産品販売を行う『復興応援市場』。またコンサートグッズ販売所、『大野智と子どもたちの未来絵画展』なる企画スペースも設けられるなど、通称“嵐ランド”がオープンする。

 では嵐ランドがなぜ、『タモリカップ』を中止に追い込む事態が起きてしまったのか。それは宮城コンサートが発表された5月に、すでに騒動の発端が起きていた。

「公演決定が発表されると即、県内のホテルや宿泊施設に予約が殺到する異常事態に。まだチケットが発売される前のことです。全国から泊まりがけで来るファンはまず宿泊先を押さえることが先決なんです」(旅行代理店関係者)

 大手旅行代理店『JTB』や『H.I.S』では、2泊7万円台の宿泊ツアーが企画されると、こちらも即完売。ツアーには公演チケット自体はついているわけではない、にもかかわらずである。

「期間中はコンサート客20万人のほか、グッズ購入、チケット入手希望のファン。そして会場外でコンサートの音を聞く“音漏れ”参戦者の来場も予想されます。そんなファン同士によるホテル争奪戦が起きたのだと思います」(前出・旅行代理店関係者)