'11年、芸能活動を停止して自称占い師の女性と渋谷区内の自宅マンションに閉じこもる“洗脳騒動”で世間を騒がせた元オセロ・中島知子。
最近、彼女は高島易断宗家の高島龍峰総裁のところに足繁く通っているという。
高島易断とは、明治時代に実業家として活躍した高島嘉右衛門を元祖とする占い。易学家でもあった彼は“呑象”と号し、政府高官に頼まれて卦を立てることもあった。
「年末に売られる開運暦が有名です。高島嘉右衛門は埋め立て事業を手がけるなどして横浜発展に貢献し、今でも高島町という地名が残っています。彼は“占いは売らない”だとして営利事業にはしませんでした。
それで後継者を指名しなかったんですが、これが混乱のもとになりました。今では高島易断を名乗る団体が乱立し、収拾がつかなくなっています」(社会部記者)
高島龍峰氏は'68年に静岡県で高島易断神聖館の会長となるが、'92年に分裂騒ぎが起きて神聖館を離れた。'07年には東京都知事選挙に立候補したこともある。
「高島易断という商標登録が認められていないので、日本中に似たような名前の団体があります。表向きは占いと称していますが、宗教のような側面もありますね。高島易断総本家のウェブサイトには、龍峰総裁が有名人と撮ったツーショット写真がたくさん掲載されています。
田中角栄、福田赳夫といった政治家やダライ・ラマと一緒の写真もあります。日本の芸能人とのツーショットも多いんですが、まだ中島さんは登場していませんね」(占いに詳しい人)
宗教問題に詳しい東京共同法律事務所の木村壮弁護士は、高島易断についてこう話す。
「高島易断というのは、グループが違ってもほとんど同じような手口を使っています。新聞の折り込みチラシやネットなどで2000円~3000円で“人生相談やります”と謳ってホテルの一室に呼び出します。
そこで易をやるんですが、“あなたには水子の霊がついています”とか“あなたには悪い因縁があります”とか言って不安を煽ります。祈禱の必要性を説き、例えば2年分で150万だとか、多い人だと数百万の祈禱料を取るというやり方ですね。
ほとんど共通した手口です。教義や信仰があるわけではなく、ただ単純に不安を煽ってお金を取るといった感じです。特定商取引法違反で摘発された『幸運の光』というところも以前は高島易断を名乗っていました」