アラサーの未婚女性に“早く結婚しないと!”など、既婚女性から上から目線のアドバイスが繰り出される。よかれと思って言っても、言われたほうは、モヤモヤとしたイヤ~な気持ちが残る“クソバイス=クソみたいなアドバイス”。
なぜ人は“クソバイス”したがるのか? この言葉の生みの親、コラムニスト・犬山紙子さんに分析してもらった。
「もちろん、心の底からよかれと思って言っている人もいますが、それはただの無神経な人。ほかの多くの人たちは、自分が気持ちいいからやってしまうんです。先生にでもなったつもりで説教したり、上から目線で話すって、すごく快感なんですよね。それは聞いてもないのに、キャバクラ嬢に社会の厳しさを教えるオヤジと同じ。クソバイスすることで“あなたより私のほうが上よ”とマウンティングしているとも言えますね」
こう冷静に分析する犬山さん自身、クソバイスをしまくっていた過去が。
「めっちゃ気持ちよかったんですよ(笑い)。しかもアドバイスしてあげているつもりだから、相手の反応が薄いと“なんだ、コイツは!”って思っていました」
クソバイスという言葉を生んだことが、わが身を振り返って反省するきっかけになったとか。では、クソバイスする人はどういう答えを待っているのか?
「“なるほど~、そうだったんだね~”とか“やっぱりあなたはさすがだね~”という言葉が欲しいんです」
そんな厄介者の餌食に主婦はなりやすい、と犬山さん。
「主婦の方は特にクソバイスを受けやすい環境にいるんです。家事なんて誰でもできると主婦業を見下す夫。そして妻として、母として先輩ヅラで諭す姑やママ友」