高齢になると関節の病気が増える
■関節の病気
犬も猫も加齢とともに骨はもろくなり、関節の軟骨もすり減ってきます。肥満になることで、関節への負担が増えて障害がでてくることも。
想像以上に多いのが、関節の病気です。椎間板に異常が起こる椎間板ヘルニア、背骨の変形で痛みが生じる変形性脊椎症、骨密度が減少して骨がもろくなる骨粗しょう症がシニアに多い病気。痛みがでているサインがあれば獣医師の指導に従いましょう。
◎予防法:年だからといって運動を控えず、できるだけ散歩を。
■心臓の病気
小型犬に多いといわれている、心臓の病気。心臓の左心房と左心室の間にある薄い弁に変形が起こる僧帽弁閉鎖不全症が、とくに多い病気です。咳や呼吸困難が主な症状で、治療は投薬が中心になります。
◎予防法:見た目に症状がなくても心臓に問題があることも。老齢犬では半年に1度、胸部X線、心電図検査などを行う心臓病検診を。
■腎臓の病気
猫に多い腎臓の病気。老齢になると腎炎や慢性腎不全が増えてきます。腎臓機能が低下すると、ろ過システムが劣化し、老廃物が取り除けなくなっていきます。軽度の場合は、症状が表れにくく検査でしか見つけられません。重症化すると尿毒症を起こし昏睡状態となります。
◎予防法:普段からオシッコの回数や色に注意を払い、定期的に血液や尿の検査を。
■生殖器の病気
オスもメスも老いてくると性ホルモンのバランスが崩れ、生殖器の病気にかかりやすくなってきます。オスがかかりやすい病気は、前立腺肥大、メスは子宮蓄膿症です。