1月31日付の東京新聞は、ある1つのテーマに、なんと6面にわたって4面分のスペースが割かれている。天地を揺るがすほどの大ニュースでもなければ、新聞がこれほどの紙面を使うことはありえない。いったいどんなニュースだったのかというと─。
主役は香取慎吾だった。
《祝☆お誕生日!香取慎吾さん☆SMAPさん☆愛してます☆これからも☆》
紙面を賑わせたのは、31日に40回目の誕生日を迎えた香取へ、ファンからのメッセージ。多くの人が伝言スペースを買い求めており、紙面は香取へのお祝いコメントとともに、SMAPを示す5つの星であふれていた。
「大勢の人の慎吾愛、SMAP愛でいっぱいでした。彼は絶対、この新聞を読んでくれたと信じています」
とは、メッセージを掲載した都内在住の会社員・Aさん。
誕生日が祝われたのは新聞紙上だけではない。日時はそれぞれ誕生日の前後で異なるが、千葉都市モノレールや都電荒川線、そして広島電鉄の路面電車で、それぞれファン有志が車両を貸し切り、車内で香取の誕生日パーティーを開催。
そのほか、大阪・天王寺から、SMAPを大きく取り扱うことで評判のタワーレコード大高店(愛知県名古屋市)へ向かう誕生日バスツアー、さらに神奈川県、熊本県、長崎県など、まさに全国各地で香取の40歳を祝ったのだ。
千葉県で開かれたモノレールでのパーティーに参加した、県内在住の主婦Bさんは、
「当日集まってモノレールに乗ったのは56人。満員なので乗れなかった人も大勢いました。途中2つの駅に記念撮影などで停車しましたが、モノレールに乗っていたのは30分くらいです」
ツイッターでの告知から始まった今回のイベントは参加希望者が絶えず、24時間とたたずに定員に達した。
「途中停車した駅のうち、1つは草なぎ剛クンが主演したドラマ『僕の歩く道』('04年放送、フジテレビ系)のロケ地だった動物園の最寄り駅でした。乗車できなかった多くの方が、ホームで出迎えてくれてうれしかったです」(前出・Bさん)
車内の様子はというと、
「乾杯して、この日のために用意した誕生日ケーキとお菓子を食べて慎吾クンの40歳のお祝いをしました。同じ思いを持ったファン同士なので、気持ちを共有できてすごくよかった。
思わず涙を流した方もいらっしゃいました。みんなで“ぜひまたやりたいね”って」(前出・Bさん)