八代「私も今回初めて、女性シンガーがレコーディングする姿を見ました。May J.緊張してなかったでしょう」
May J.「えっ!?緊張して、大変でした(笑)」
八代「そうだったの(笑)。歌唱力があるから、100パーセントの力で歌いたいのね。完璧に。でも、私は、レコーディングは完璧にしないの。肩の力を抜いて、リラックスして7割くらいの気持ちで歌うんです」
May J.「7割ですね」
八代「ライブは一発勝負だから、100で歌うけど、レコーディングは何回も録るじゃない。もっともっと、と思っていると120とか、150パーセントになっちゃう。そうすると、聴く人はお腹いっぱいになっちゃうのね。だから、May J.に“7割で”って言ってできたのが今回のシングルです。素晴らしい」
May J.「いや、私は、本当に7割で歌ったら、作品にならないので」
八代「そんなことない。(アドバイスする)前の歌声と比べたら、シングルになったもののほうが好きよ。
“もう1回聴きたい、おかわりしたい”と思わせるのが、私たち、シンガーの使命なんです。May J.は、きちんとじゃなくて、楽しんで歌うことを意識したらいいと思う。とにかくまじめなの。真剣で」
May J.「そう、そこが自分でもイヤなんです」
May J.が、悩みを相談すると、すぐに「それはね」と返してくれるという八代。「経験したことばかりだから」と笑顔で語る八代は、歌手としてはもちろん、“花嫁”としてもMay J.の先輩。後輩へのアドバイスを聞くと、
八代「私、妻をしていないので。ダメ奥さんなんです」
May J.「そんなことないですよ」
八代「私の場合、旦那さんが43年間マネージャーであり、プロデューサーで、パートナー。彼は、“八代亜紀は、歌と絵だけを頑張ればいい。あとは、全部オレがやる”って言ってくれているので、私は歌と絵以外は、なにもやらないんです」
May J.「カッコいい。最高ですね!」
八代「そう最高。May J.の周りにもいる? そういう男性をつかまえてほしい」
May J.「どこに行ったら、出会えるんですか?(笑)」