タイプC)けなし愛
自分の好きなタレントのことを「マジ、〇〇不細工!」などとあえてけなすジャニヲタのこと。
私にはまったく理解できないが、ある意味、タイプAの「本気愛」よりも一周回って愛が深いような気もする。
担歴(好きなタレントを応援している年数)の長いジャニヲタに多くみられる。
タイプD)新興宗教
そして、こちらは担歴のさらに長いジャニヲタが行きつく最終形態である。
すべてが「可愛い」で集約される。
担当が笑ったから「可愛い」は当たり前で、泣いても怒っても、ただ動いただけでも可愛いのだ。もう、息をしているだけでもOK。
そして、担当サマの言っていることは「絶対」。担当サマが白いものを「黒」と言えば「黒」となるのだ。だって「可愛い」から。
彼女たちからすれば、「可愛い」はとにかく正義なのだ。
ここで勘違いしないでほしいのが、「可愛い」対象はもちろん30歳オーバーでも有効だ。この部類のヲタクに言わせれば、あのキムタクですらも「可愛い」のである。
もちろん、熱愛が発覚してベット写真が流出したときの反応は「寝顔、可愛い!」だ。
タイプE)母性愛
これに加えて「母性愛」というものがある。母性愛という割りにはいたってライトな感情であるが、それが発展して「育てたい愛」に発展する。
そして「私は、こんな小さいころからこの子を見ていたのよ」と言いたいジャニヲタが現れる。誰の手垢もついていないジャニタレをいち早く見抜いて注目することに喜びを覚えたいのだ。
特にJr.担などに多く、デビューするとまた新しいJr.に降りる(担当を変える)のも特徴である。
ここまで読んで「ふぅーん、そうなんだ」と、少しでも興味を持たれた人は、ぜひテレビでジャニタレを一度じっくり見てほしい。
ほら、なんか「可愛い」って思ったりはしないだろうか? 「彼氏」だったらな……と思ったりはしないだろうか?
少しでも「そうかも」と思ってしまったアナタは、もうすでにジャニヲタの入り口に立たされている。
ようこそ、天下のジャニーズワールドへ。
<著者プロフィール>
菱ユーキ(ひし・ゆうき)◎ライター。ヲタク経験値レベル100。ジャニヲタ歴30年。アラサーヲタクの代弁使。かつてはメルマガで約1万人以上もの購読者を誇る。
<イラスト>
星野グミ子(ほしの・ぐみこ) ◎イラストレーター。バンドや俳優、アニメなど何かといろんなジャンルの沼にはまりがち。オフィシャルブログ『ハマったもん勝ち 沼ガール!』を運営中。
<今回のジャニヲタ用語集>
【担降り】ジャニーズ内で好きなジャニタレが変わること。「○○ちゃん、ニノから山田に担降りしたみたいだよ」。ジャニヲタによっては「ファンを辞めること」として表現する場合もあり、明確な定義はなさそうだ。
【担歴】好きなタレントを応援している年数のこと。