「結婚します。入籍はまだです。(オメデタという話は)事実です。(工藤静香からは)“授かったよ”と。(パパになる気持ちは)それはなってみないとわからないです」
2000年11月13日、自身の誕生日に即席の結婚会見を開いた木村拓哉。人気絶頂期のスーパースター「キムタク」が“できちゃった婚”とあって、芸能界全体を巻き込む大騒動となったのだが、本人は少々照れながらも「幸せです」と堂々の報告。後の12月5日に工藤静香と入籍したのだった。
そう、2020年12月5日に2人は結婚20周年を迎えたのだ。この日、静香は自身のインスタグラムを更新し、
《今日は朝からファンの皆様が作ってくださったビデオや写真を見て泣いてしまいました 素敵なビデオ、写真、メッセージありがとうございました》
と、結婚記念日を祝ってくれたファンクラブ会員への感謝を綴(つづ)った。彼女にとっては、うれしくも苦しくもあった20年間だったことだろう。懐かしそうにスポーツ紙芸能デスクが解説する。
「キムタクと静香さんの出会いは、友人の酒井法子らサーフィン仲間の集いがきっかけで自然と交際がスタートしました。キムタクは“かおりん”、静香は『XJAPAN』のYOSHIKIや、元『光GENJI』の諸星和巳らと別れた後とされています。すでに20代後半を迎えていた彼女ですが、かねてから“30歳までには結婚して、子どもを産みたい”と話していましたから、キムタクと出会った時点で結婚を意識したと思いますよ」
静香と「今すぐキスをしよう」
一方の木村も、SMAPとしてデビューする前から静香の熱烈なファンだったとも。
「2人が唯一共演したのは1997年の『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)で、デュエットを披露したのが最初で最後。静香さんと石橋貴明さんのユニット『Little Kiss』の『A.S.A.P』を歌ったのですが、“今すぐ、さあキスをしよう”と何度も視線を交わし合ってハモっていたのが印象的でした。ステージ上では冷静さを保っていた木村さんですが、なんでも収録後は“やべぇよ!”と興奮気味に話していたそう(笑)」(テレビ局関係者)
入籍後の木村は住んでいたマンションを出て、都内の高級住宅街にあった静香の実家に居を移す。つまりは“マスオさん”になったワケだが、この頃には両親とは距離が離れていったようだ。
「木村さんのお父さんは厳格な方で、“デキ婚”をして“婿”になった長男に納得がいかなかったのかもしれません。一方のお母さんはというと、レストラン経営を始めたり、講演活動で全国を回るようになり、千葉県の実家にはお父さんと愛犬・ボニータが残る形に。この家も数年前に手放したことで、木村家は“離散”状態だと言います」(芸能リポーター)
一方、夫婦には2001年5月に長女・心美(Cocomi)、2003年2月に次女・光希(Koki,)が誕生。そして2007年には、静香の実家とほど近い広大な敷地に当時10億円とも言われた大豪邸を建てたのだ。愛する家族と豪邸、順風満帆な生活に不満などあるはずがなかろう。と、思いきや、ビッグカップルならではの苦悩があったようだ。木村家を知る芸能関係者が明かす。