松本潤が主演を務めるNHK大河ドラマ『どうする家康』の45話が11月26日に放送された。
「関ヶ原の戦いも終わり、クライマックスに突入しています。『大坂の陣』の契機となった方広寺の鐘に刻まれた文言を巡る事件が描かれました。今作では、これまでの家康のイメージとは異なる“頼りない”家康が天下を統一するということも反響を呼んでいます」(テレビ誌ライター)
放送中に旧ジャニーズ事務所の性加害問題が取り沙汰されるようになり、思わぬ逆風が吹くことになった松潤。
「NHKのドキュメンタリー番組『プロフェッショナル 仕事の流儀』に松本さんが出演し、密着映像が大河ドラマの最終回直前に放送される予定だったと聞いています。すでに撮影は終わっていますが、性加害問題の影響もあり、NHKは放送をためらっていて、このままでは、お蔵入りになる可能性もあるようです」(制作会社関係者、以下同)
事務所に対する世間からの風当たりが強い中でも大河ドラマの座長を務めてきた松本。かなり意気込んで、撮影に臨んでいたという。
「すでにクランクアップしていますが、撮影期間中に松本さんは自宅以外に、NHKの近くに超高級マンションの一室を借り、“第2の拠点”を作っていたんです。そこに共演者やスタッフを呼んで飲み会を開くなど、積極的にコミュニケーションを取っていたんだとか。豊臣秀吉役のムロツヨシさんは参加することが多く、日付が変わるまで飲んでいることもあったようです」
そうした“殿流”のこだわりは作品にも表れていて……。
「脚本や演出に納得がいかないときには、スタッフと相談して修正することも多かったです。セリフを変えたり、小道具の演出にもかなり細かいこだわりがあるようです」
大河後は裏方としても頑張りたい
松本がこれほどまでに大河に熱を入れて取り組んでいるのは、ある思いがあるから。
「“大河が終わったら、裏方としても頑張りたい”と周囲に話しています。彼は以前から、嵐のライブで演出とプロデュースを担当したり、旧ジャニーズ事務所のグループが行うライブイベントでも演出を務めました。今後は、そうしたプロデュース業にも一層力を入れていくそうです」
松本は10月、『週刊文春』にて、若手の助監督に“殺すぞ”と暴言を吐き、気に入らない演出家を“外せ”と発言したとされる“パワハラ疑惑”が報じられた。
「NHKと松本さん側の双方とも、記事の内容については否定していました。ただ、松本さんには並々ならぬこだわりがあったんです。自身が演出を手がけたライブでも照明や、無線で色などを制御できるペンライトを使用して、客席まで一体感のある演出にするなど、細部にまで気を使っていました。今回の大河ドラマでも、脚本や演出に松本さんなりの“プラン”があったのも納得です。また、演者としての集大成という意味合いもあるので、より良い作品にしたいという思いが強かったのでしょう」
松本の演出家計画の一端が見られた大河ドラマだった!?