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「本当に幸運な男だと思います」
2月1日にキネマ旬報社が発表した、『第97回キネマ旬報ベスト・テン』。俳優の役所広司は、4度目となる主演男優賞を受賞し、コメントを発表した。
“この役とはいい出会いをした”
役所は、2023年に公開された3本の映画に主演した。とりわけ世界的に評価が高いのは、ドイツの巨匠ヴィム・ヴェンダースが監督を務め、同年12月22日に公開された映画『PERFECT DAYS』。
「役所さんは、東京渋谷の公衆トイレの清掃員として働く平山を演じました。劇中での演技は海外の映画評論家からの評価がすこぶる高く、2023年5月に開催された『第76回カンヌ国際映画祭』では、最優秀男優賞を受賞しました」(映画ライター、以下同)
わずか16日間という短い期間で撮影されたこの映画は全世界80か国以上で公開され、日本での興行収入は6億円を突破。3月に発表される『アカデミー賞』の国際長編映画賞にもノミネートされている。
役所自身、この映画に対する思い入れは強いようで、“この役とはいい出会いをした” “一生のうちに何本もできるかわからない作品”などと、インタビューで語っている。
「普段は自身のことや演技論を語る方ではないのですが、今回はどのように役作りをしたのか、を詳細に明かしています。それだけでも珍しいのに、今回はなんと奥さんが顔出しでインタビューに登場していて、かなり驚きました」
1月27日に公開された動画では、ヴィム・ヴェンダース監督の妻と役所の妻・橋本さえ子さんが登場し、それぞれの夫について答えている。