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ー 中身は限りなくゼロ

 フジテレビの元アナウンサーで、年初に発売した初のフォトエッセー『透明を満たす』(講談社)などで芸能ニュースを賑わせている渡邊渚の界隈が、またしてもザワついている。

 きっかけになっているのは、ウェブサイト『モデルプレス』が配信した1本の記事だ。

「これは新たなひっかけ記事なんでしょうかね。ここまで芸能記事をバカにした書き方はないと思っちゃいましたよね」と、活字の世界にどっぷりと生きていたスポーツ紙記者はお怒りモードだ。

中身は限りなくゼロ

 3月13日朝に配信された記事の見出しは【元フジテレビ渡邊渚、この春スタートの新番組レギュラーMCに決定】というもの。

「何らかの番組が決まったんだなと思って中身を読んだら、これが眉唾もの。番組名もなければ、内容もわからない。もやっとする以上のモヤっと感しかなく、読者のイライラは渡邊渚に向けられてしまった。『あいかわらずこういう匂わせが好きなんです』みたいなとばっちりを受けていますよ、かわいそうに」(前出・スポーツ紙記者)

 記事を読めば一目瞭然、中身は限りなくゼロに近い。

『週刊プレイボーイ』のオフショットを披露した渡邊渚(本人のインスタグラムより)
『週刊プレイボーイ』のオフショットを披露した渡邊渚(本人のインスタグラムより)

 新番組がテレビなのかラジオなのか、キー局なのか地方局なのか、YouTubeなのかまったくわからない。あげくの果てに「新番組の内容詳細・初回ゲストについては、3月15日に発表される」と予告が記されている始末。

「これまで芸能ニュースの常識で考えれば、情報解禁は3月15日でいいでしょう、という感じ。その予告編みたいな形で今回のような記事を出すことは、肯定的に見れば、ちょっと新しいアプローチではありますよね」

 と前出・スポーツ紙は一定の理解を示しながらも、渡邊渚

「新しい番組のMCのオファーをいただきありがとうございます。この番組を通じて一人でも多くの人に何かを感じていただければ幸いです。MCとしての私とゲスト陣のクロストークに注目してください」

 とコメントしていることで、読者の批判を浴びてしまっていると話す。

 あいまいな記事というトラブルに、渡邊渚はまた巻き込まれてしまったということだ。

 エンタメ系ウェブサイトデスクは「この記事は、新たな釣り、新種の釣り記事ですよ」と笑って受け止める。その真相を、業界事情と絡め次のように明かす。

「以前は雑な記事や論点を微妙にずらした記事で、読者は食いついてくれたのですが、最近の読者は引っかからなくなった。どんな手が読者をひきつけるのか、そのワードとして我々発信者側が考えているのが“ツッコミを入れられる記事”なんです」

 テレビ番組や映画宣伝で見受けられる速報や予告が今回の記事であり、詳細はカミングスーン!とあおるパターン。

「詳細は15日に明らかになるということですが、内容がしょぼければ、またしても渡邊渚が格好の餌食になってしまうんですけどね……。まずは発表を待ちましょう」(前出・スポーツ紙記者)

 その内容の発表を受け、またメディアが取り上げる……。芸能ニュースも様変わり中だ。