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 9月に4日間の開催、20万人以上が足を運び、90億円以上の経済効果が見込まれるという『ARASHI BLAST in Miyagi』。しかし、付近のホテルに予約が殺到し、同時期に開催予定だったほかのイベントは日程変更を余儀なくされるなどの問題も。

 ライブ会場の交通アクセスも悪くファンも困り果てていたところ、突如、開演時間が変更になった。ファンには喜ばれたが何とも不可解な今回の措置。実は、そこには意外な真実があった。

 9月19、20、22、23日に開催される『ARASHI BLAST in Miyagi』。1公演5万人で全20万人の動員が予定される会場は『ひとめぼれスタジアム宮城』。実は、この会場が“問題”なのだという。

「このスタジアムがある宮城県総合運動公園は、公共交通機関がバスしかなく、最寄り駅からの徒歩は困難。施設内の駐車場もキャパシティーに見合う規模ではなく、コンサートが行われる際には会場外の道路に数百台もの路上駐車があふれかえり、深夜から早朝近くに及ぶ大渋滞が発生するんです」(イベント関係者)

 終演後の移動がスムーズにいかないため、東京からの日帰りは難しそう。そこで、最も近い都市である仙台に宿をとろうとする人が大量に現れ、こんなパニックも起きた。

「全部屋数203室のビジネスホテル『ルートイン仙台泉インター』では、ライブの開催が発表された直後に数千件ものインターネット予約が殺到し、システム障害が発生しました」(スポーツ紙記者)

 また、同時期に予定されていた『日本質的心理学会』第12回仙台大会は日程をずらすことを余儀なくされ、共同開催するはずだった『国際混合研究法学会』のシンポジウムは海外ゲストが多いため、会場を大阪にある立命館大学のキャンパスに変更。

「これにより、仙台市からの助成金が取り消しになったり、会場構成や講師のスケジュール調整、ホームページ作りなどをすべてやり直したそうです」(前出・スポーツ紙記者)

 さらに別の心配も。昨年9月に行われたGLAYライブの二の舞いを危惧する声だ。

「終電を逃し、行き場を失った観客が会場近くの民家でトイレを借りたことをツイッターでつぶやいたんです。それが拡散されて、その民家に300人ほどが集まってしまったんですよ」(前出・イベント関係者)

 GLAYライブでは仙台市内の2か所および、スタジアムとは4~5キロ離れたJR『利府』駅から会場までの往復シャトルバスも運行されたが、復路のバスに乗るのに1~2時間待ち状態に。スタッフによる誘導もうまくいかず、バスに乗るのをあきらめて徒歩で『利府』駅を目指す人も続出した。