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 夫婦別姓についての最高裁審議、東京・渋谷区と世田谷区では同性同士のカップルのパートナーシップを公認する「パートナーシップ証明書」が交付されることに。刻々と変化し、展開していく家族の形。街の人に意見を聞いた。

「友人関係のような親子が増えたように、家族間で何でも腹を割って話せたり、相談できたりするのはうらやましいなって思います。親と子が双方向で理解できれば、問題解決も早くなるはず」(40代・女性)

 近年、友人感覚で親と付き合う“友達親子”が急増しているけど、その一方で、フランクな関係性を危ぶむ声もチラホラ。

「友達のように接することで、子どもが幼児化する傾向になると言われている。子どもにとって親は、やはり厳格な存在でなければならない。“絆”と言えば聞こえはいいが、他人との絆と肉親との絆は別次元だ」(50代・男性)

「絆という甘い響きを享受し続けると、いざ遺産問題や認知問題といった重い問題と向き合ったときに、現実を思い知らされるだけ! 肉親ですら手のひらを返すような出来事が世の中にはたくさんあるだけに、絆なんてよくわからないものを妄信するのは絶対にやめたほうがいい」(50代・女性)

 最近は、家族の数が減ったため、成長期の子どもを叱る大人の数が確実に減っている。

「キラキラネームを見てくださいよ! 子どもを自分の所有物だと勘違いするバカ親が後を絶たない。子どもの将来を考えない親が口にする“子どもとの絆”ほど不愉快なものはない!」(30代・女性)

 広がる新しい家族のあり方は、親子間だけでなく、今後は夫婦間や親族間でも顕著になるとも。

「夫婦別姓が導入されれば、これまでの家族像が崩壊する。日本はキリスト教圏の欧米諸国のような家族を尊重する意識がまだまだ未熟。そういう中で、家族内における“個人”の部分だけ強くなる夫婦別姓は悪影響しかないと思う」(50代・女性)

「目に見えない絆なんて、いざ実際に夫と暮らし始めると口約束でしかなかったことに気がつきます。目に見える現金は嘘をつかない! 新しい制度がどれだけ浸透しようが、キズナではなく“一緒に暮らす”“一生連れ添う”という現実を考えられるアタマが必要」(40代・女性)

「昨今の家族観は何かと育児や家事、生活など半分にシェアすることに重きを置いているけど、シェアよりも相手を思うケアの気持ちがまず大事だと思う。シェアすれば“私のほうが家事や育児の量が多い!”“オレは家族のために仕事しているんだから!”などとなりがち。ケアする気持ちがあれば、どんな関係性であれ、配慮や敬意が介在してうまくいく。“シェアよりもケア”だと思います」(30代・男性)