夫婦別姓についての最高裁審議、東京・渋谷区と世田谷区では同性同士のカップルのパートナーシップを公認する「パートナーシップ証明書」が交付されることに。刻々と変化し、展開していく家族の形。Mix Bar「R'scue」マスター・りのー☆さんはこう語る。
「私自身、同性愛者なので、家族といえども“理解されない”“理解できない”ことがあることを身をもって経験しましたが、現在はその状況が変わりつつあります」
バーにはさまざまな人たちが訪れるという。
「私が経営するバーにお母さんを連れてきて、その場でカミングアウトする女の子がいたり、家族と一緒に来店してご飯を食べて帰る子がいたり、セクシュアル・マイノリティーに対する理解度は増したと感じます。当人たちにしても、SNSが発達したことで、さまざまな場で悩みを吐露できるようになったことは大きいと思う」
自分たちの時代には考えられなかったことだという。
「今の若い子たちは自分たちなりに家族とは違う“心を許せる場所”があるんでしょうね。そういう空間で家族とともに過ごし、より理解を得ようと努力する……新しい向き合い方ができるのだと思います」