地球1周の大冒険をするガチンコ取材のリアル冒険バラエティー番組『陸海空 こんな時間に地球征服するなんて』(テレビ朝日系・火曜夜11時15分~)が、ゴールデンタイムにスペシャル版で登場する(大アマゾン2時間30分SP/7月2日・日曜夜6時30分~)。アマゾン川を旅したU字工事が、秘境での経験や芸人以上(?)に身体を張っている、破天荒ディレクター“ナスD”についての秘話を公開!
危険がいっぱいアマゾン川の旅
4月に始まったレギュラー番組では、“ミステリーアース”“豪華客船アース”“釣りまアース”“ドローンアース”“部族アース”の5つの企画に分かれて、それぞれが冒険を繰り広げているが、今回のスペシャルでは“部族アース”のみをたっぷり放送する。
部族アースの“冒険者”として、秘境の地に分け入って過酷な体験をした、お笑いコンビ、U字工事の福田薫と益子卓郎が、撮影秘話を明かしてくれた。
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福田 最初に、出演のオファーがあったときは、光栄だと思ったけど、同時に“こりゃ大変なことになるぞ”と。
益子 具体的に何をやるのか聞いてなかったから、怖さもありましたね。だって、冒険といえば17~18年前にひとりで下北沢に買い物に行ったくらいですし(笑)。
福田 俺は、仕事先の地方で、スマホを持たずにウロウロしたことくらい。そんな俺たちが、アマゾンの奥地でロケするんだから、家族も心配してくれて、妻は虫よけや虫さされ用の薬とかをくれましたね。でも“病気を家に持ってこないでよ”だって(笑)。出発前には、予防接種を3回に分けて7、8種類打ったね。
益子 俺も注射は何本も打った。滞在中は、マラリアの薬を飲んでいたし。ウチの奥さんは“なるべく早く帰ってきて”って。虫よけにマスクに、殺菌効果の高いハチミツまで持たされましたね。
福田 アマゾンでは、いろんな体験しましたね。川を下っていたら、いきなり銃撃されたし。
益子 あれは驚いたね。ひと晩、勾留もされた。
福田 トイレもきつかった。野外でするのに慣れてないから時間がかかって、蚊に刺されるんですよ。
益子 寂しくなったときは、スマホで子どもの動画を見て、気を紛らわせていました。
福田 一緒に遊んだ現地の子どもたちも可愛かったなぁ。
益子 だね。それから、アマゾン川で、まさかのイルカが見られたこともうれしかったですね。
フェードアウトのはずが存在感を増す“ナスD”
ふたりが、アマゾン川を旅するために乗船した「ヘンリー号」には、“オネエ料理長”といった、キャラクターの濃い現地の人がいたが、それ以上に存在感を発揮したのが、友寄隆英ディレクターだ。
泥染め部族といわれるシピポ族の村では、ウィトという植物が“美容にいい”と、現地の人の言葉を信じた友寄D。顔と身体に塗りたくったら、真っ黒に!
実は、ウィトはタトゥーにも使われる染料。汗をかいたりすると、色が薄れて紫になり、ナスの色に似ていることから“ナスD”の愛称になり、番組にも登場している。
福田 初めて見たときは、笑っちゃいました。
益子 楽しんでるな、と思ったね(笑)。
“ナスD”は、現地の人も食べないような虫や生魚を躊躇(ちゅうちょ)なく、食べてしまう。しかも、不眠不休で取材し、現地の人にすすめられた度数の高い酒を何杯も飲んで、ついには気絶するハプニングも。
福田 芸人でも嫌がることを平気で、身体を張ってやることや、思ったことを躊躇せずに、すべてやる行動力は、本当にすごいです!
益子 怖いもの知らずの姿勢には、俺は勝てません……。番組の開始当初は“僕はすぐにフェードアウトします”と話していたけど、まったく逆だった(笑)。
福田 今回の冒険では、シャツ、ズボンが1着しかなくて、汚れていくさまは、見逃さないでほしいです。
益子 そうそう。
何でも食べちゃうナスD(失礼!)と違い、U字工事のふたりは、現地の食事はどうだった?
福田 ペルーのタルタルソースは美味しかったですよ。嫌なのは、アルマジロの肉! よく焼かないとジンマシンが出るらしく、地元民もなかなか手を出さないそうです。
益子 鶏料理は美味しい。なんたって、しめたて(新鮮)ですから! 船の中で食べたパンは、水分ゼロでパッサパサでしたよ。
福田 (冒険者となって気づいたこと?)日本での日常生活に感謝の気持ちが出てきましたね。
次に冒険するときは、もうちょっと安全なほうが……(苦笑)
益子 このロケのおかげで、ドラクエみたいに、人間的レベルが上がっているのが実感できます! 困るのは、季節はずれの日焼けがひどくなることですかね。
福田 最近、冒険家になりつつあるU字工事ですが、漫才も頑張っていますので、見てくださ~い。
益子 番組を見て“アマゾンに行ってみたい!”と思わずに、栃木の温泉に、ぜひ!
福田 なんでだよ!