左から都成竜馬棋士、斎藤慎太郎棋士、黒沢怜生棋士、佐々木勇気棋士

 実は今、将棋界にはイケメン棋士がめじろ押し。その魅力にハマる女性が激増中だ。

「教室の隅で静かに本を読んでいそうな、涼しく凛とした佇まいは、文系男子の最終形態です。対局中の鋭い瞳や攻めの一手を探して悩み抜く姿。対局のときの服装はスーツやワイシャツ腕まくり、和服に扇子姿と、どこまでも女子の好きなツボを押さえています」(将棋ファンの女性)

 では、イケメン棋士を具体的に見ていくと─。

 まず、佐々木勇気六段は経歴からしてカッコいい。

「父親の仕事の都合でスイスで生まれ、2歳までフランスで育ちました。性格は天真爛漫。日本に帰国後、5歳の正月から将棋を始め、小学生のとき、週6日通っていたという柏将棋センターでは“鬼のように強い子が現れた”“まるで映画スターのような試合模様”などと騒然となったそうです」(スポーツ紙記者)

 小4にして小学生将棋名人戦で優勝。16歳でプロ入りし、進んだ大学を中退して将棋に専念してきた。渡辺明竜王、佐藤天彦名人、羽生善治三冠を破ったこともあり、'16年5月には『第23回岡崎将棋まつり』の対局で、プロ入り前の藤井聡太四段に勝利している。そのときから注目を集めていたのだ。

6歳当時の佐々木六段。このころから、棋士として頭角を現していた

 棋風は「攻めの達人」という異名を持ち“勇気流”と呼ばれる横歩取りの新戦法も考案。師匠の石田和雄九段に話を聞いてみると、

「プロは強い者の集まり。なかなか厳しいですけれども、藤井くんの連勝を止めて、師匠としてよくやったと思っております。彼に追いつくのは大変だと思いますが、強い棋士もたくさん出てくるし、藤井くんの存在も刺激になって、さらに将棋に打ち込んでほしいですね」

 あの藤井四段との対局は、周囲には「90点」と漏らしたとか。このストイックさで、もっともっと強くなりそうだ。

 続いて、斎藤慎太郎七段。父親は関西の大手カレーチェーンなどを経営する社長で、まさに通称「西の王子」がぴったりだ。

「チャームポイントは、関西弁とメガネ。ものもらいができやすいため、対局中はメガネをかけています。萌えポイントは、羽生三冠のことを“羽生先生”と呼ぶところですね」(斎藤棋士のファン)

 プレースタイルは、見た目と同じく正統派ながら、相手のいちばん得意とする展開に飛び込み、その土俵で戦って勝ちたいという、漫画の主人公のような一面も。

「食べ歩きが趣味で、特にラーメンは大阪の店をすでに100軒近く回っているそう。ひとり暮らしで料理にも目覚め、関西人らしく『肉すい』が得意とか。レパートリーは豊富だけど、手際はよくないそうです」(将棋ライター)

三枚堂達也棋士 '14年には将棋教室に講師で招かれた(ねこまど将棋教室ツイッターより)

 将棋歴30年で、将棋普及振興で表彰された経験もあるお笑いコンビ『シャンプーハット』のてつじは、彼のことをこう形容する。

「棋士というより騎士。駒の指し方や言葉の選び方まで美しい。しゃべればみんな好きになる」

 一方、てつじが「将棋の申し子」と呼ぶのが、都成竜馬四段。その理由はというと、

「飛車が成った竜という文字、角が成った馬という文字2つを名前にもつ」

 からだそう。また、容姿については「いまや懐かしソース顔の最高傑作」だという。

 さらに、キュンとするのがそのドラマチックな経歴。小学生名人になり、10代で三段リーグに入ってプロの公式戦である新人王戦で優勝したほどのエリートなのに、

「奨励会からなかなか抜け出せず、プロ棋士になれる四段まですんなりとは昇進できませんでした。それでも年齢制限ぎりぎりで、最後のチャンスをつかんだんですよ」(将棋関係者)

 攻め将棋を得意とし「都成流」と呼ばれる独自の指し手でも注目されている。また「将棋界のプリンス」こと、師匠の谷川浩司永世名人から学んだといわれている、対局中の所作や姿勢の美しさも、がぜん推せるところ。扇子の使い方や佇まい、そして言葉の使い方、選び方も美しく優しい。

 斎藤七段とは関西の女性人気を二分していて、2人の対局ではこんなエピソードも生まれた。

「対局した際に、解説の山崎隆之八段がこう言ったんです。“居酒屋で俺のほうがイケメンだと言い合いになって、それなら将棋で決着をつけようという流れで、今回の対局が実現しました”と。もちろん、盛り上げるために山崎八段が考えたジョークですけどね」(前出・将棋ライター)

 藤井四段に対しては、3連敗中。しかし、2連敗した際に「彼はマンガのような強さだ」とさわやかに言い放ったことで好感度が急上昇した。

幼稚園のころから仲よしな佐々木勇気六段(右)と三枚堂達也四段(左)

 三枚堂達也四段も、メガネが似合う男前。佐々木六段とは幼なじみで、プロデビュー戦でも対局した。

「プライベートでも仲がよく、朝まで2人で将棋について語り合うこともあるそうです。イベントでは”無人島に持っていきたいものは?”という質問に“勇気”と答えました。理由は“勇気がいたら明るく過ごせるから”だとか」(三枚堂棋士のファン)

 もともと、サービス精神旺盛なタイプのようで、'15年のハロウィンイベントでは、ピーターパンのコスプレを披露。ツイッターアカウントもあるので、気になる人はチェックしてみては!

 ほかには、黒沢怜生五段の棋士らしからぬあどけないルックスにも注目。

「小4のとき、小学生将棋名人戦で準優勝しました。現在はNHK杯の記録係をしており、テレビ中継で映るその可愛いルックスから、対局以上に楽しみにしている人もいるとか。女性人気に貢献していますよ」(黒沢棋士のファン)

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