武井咲 撮影/吉岡竜紀

 この夏、武井咲(23)が“悪女”になる──!?

「こんなに気持ちのいい役は、なかなかないと思うのですごく楽しみです!」

 松本清張が残した不朽の名作『黒革の手帖』が、7月20日より放送スタート。これまで何度も映像化された作品で演じる原口元子は、派遣社員として勤めていた銀行から、1億8000万円を横領し、まんまと銀座のママへと華麗に転身する女性。

「もし私が今、1億8000万円を手にしたら……。想像するのが難しいですけど、両親のために家を建てたいかな。自分のためにそんな大金は使えないです、私はケチなので(笑)

「江口洋介さんとは、約5年ぶりの共演です。“大人になりました!”って言ったら、“そりゃそうだよな”って(笑)。前回ご一緒させていただいた作品も夏クール(2012年『息もできない夏』)だったので、そのときも蝉(せみ)がうるさかったねって話したり。また江口さんとお芝居ができてうれしいです」

 夜の銀座で生きる役に、

「これまでクラブという場所には1度も行ったことがないのですが、本物の“ママ”を見て、おもてなしの精神を学んでいきたいです。ドラマでは銀座の街に渦巻くいろいろな欲望が描かれているので(笑)、そんな世界で生きられる時間を大切にしたいですね」

 着物を着たときの歩き方や座り方、姿勢といった所作には心がけたいと意気込む。『黒革の手帖』といえば、2004年に事務所の先輩である米倉涼子が演じたことも記憶に新しい。

「もちろん、米倉さんの作品も拝見しました! “派手で悪い女”というのが、いい意味ですごくお似合いでキラキラしていて。米倉さんにも“一生懸命やらせていただきます”と、ご連絡しました」

『黒革の手帖』(テレビ朝日系)の撮影現場で 撮影/吉岡竜紀

何を言われても平気

『黒革の手帖』『ドクターX ~外科医・大門未知子~』など、これまでもヒット作を多く手がけてきたプロデューサーから言われたひと言で、元子という役に共感する部分も。

「“嫌われてもあまり気にしない女性”だと聞いたんです。私も、あまり周りにどう思われていても気にしないタイプなので、やたら共感してしまいました。もちろん、嫌われない人生のほうが幸せだと思いますけど、取りつくろう必要はないかなって。私には、いつでも家族がいる。だから何を言われても平気です

 見どころのひとつとして女同士の戦いにも注目してほしいと話す。

「ドロドロした戦いは、結構、体力がいるなというのを実感しました(笑)。今まで言ったことのないようなセリフも、思いっきり言わせていただいてます!」

 ちなみに、リアルでそんな経験って……?

「このお仕事を始めてからはないです!(笑)。思い出せるのは、小学生のころくらいかな? 前の席の子と、ふざけあってちょっとしたバトル……くらいはあった気がしますね(笑)

7月20日スタート!!『黒革の手帖』(テレビ朝日系)毎週木曜 夜9時~ (c)テレビ朝日

こんなやりとりも──

 ふだん手帖を使う習慣はありますか?

「手書きの手帖はいいものだと思います。……けど、私はスマホに頼っちゃうことが多いですね(笑)。字を書く機会が減ってしまっているので、たまに書くと、自分の字のクオリティーに“あれ? もっとうまく書けた気がするのにな”って(笑)」

 自分のお店をオープンするなら……。

子どもがいっぱい集まってくれるような、駄菓子屋さんがいいです! 私は“たません”が好きでした。焼きそば入りだともっといい! 店名は……『武井商店』なんて渋めの名前でどうですか?」