「ひとり旅、大好き! 20年くらい前から月に1~2回は出かけています。集団での旅行もいいけど、芸人になってからはスケジュール調整が大変で……」
とアツく語る友近。仕事の休みがわかると、すぐに『じゃらん』のサイトで旅の情報を検索。宿や料理の写真、口コミなどを見比べ、あれこれ吟味して、行き先を決める。
「もう、そこからが旅の楽しみ。普段から旅雑誌を眺めては“次はどこ行こか~”って妄想を膨らませてます。今行きたいのは、北海道や尾道。でも実際は、休めても1日で、どうしても近場になっちゃうんですけどね」
お昼に仕事が終われば、電車や飛行機に飛び乗り夕方前には現地へ。翌日、そのままの足で仕事に入ることも。
「仕事あがりに家に帰ってボーッとテレビを見てるより、わずか1~2時間の移動で日常から脱出できるほうが断然、有意義! いい過ごし方を見つけた、時間を使うのがうまくなったな~って思ってます」
お気に入りの場所はリピートもするようで、
「熱海や伊豆など、東海地方が多いかな。毎週土曜、名古屋で生放送をやっているので、出演終わりに、そこから近い知多半島や、三重、岐阜あたりにもよく行きますね」
ひとり旅の目的は、なんといってもリフレッシュ。
観光はほとんどせず、露天風呂に夕、夜、朝と何度も浸かり、美味しいものを食べて、ひたすらのんびり過ごすのが定番。
「完全に“おこもり旅”。だから宿は大事ですね。ちょっと贅沢だけど、露天風呂つきの客室、その風呂から絶景が見られる、料理は地のものが出るというのが絶対条件。朝食後にもう1回寝たいから、部屋食じゃないほうが好きです。布団が撤収されないから(笑)」
何も考えずボーッとするはずが、台本を読んだり、ローカル番組をチェックして、次のモノマネに使えそうな女子アナを発掘したり。
「結局、仕事もしちゃってるんですよね(笑)。でも、環境が変わるせいか、ネタ作りもグンとはかどる! だから、ネタ帳は必須です」
ひとり旅のエキスパートに見える友近だが、ひとつ弱点が。
「実は、かなりの怖がりで、暗闇がダメなんです。ひとりのときは、テレビも電気も煌々(こうこう)とつけていないと眠れない(笑)。先日泊まった旅館では、夜景を楽しむために室内はロウソク1本で過ごすよう施されていたのに、部屋じゅうの明かりをつけちゃって、雰囲気が台無し」
それでも、どんどんひとり旅をしたい、と友近。
「人生1度きりなのに、行ったことがない場所があるってもったいない! 目標は、やっぱり全国制覇ですね」
友近’s ベストスポット3
◎愛媛 今治
「地元・松山の近くですが、上京してからその素晴らしさを再認識。歴史、文学、グルメ(焼き鳥)、お土産(今治タオル)となんでも充実! 道後温泉も近いし、しまなみ街道の景色も美しくて2泊3日でも足りないくらい!」
◎三重 賢島
「私の定宿、海の目の前に旅館があるお気に入りの場所。私は“おこもり”しますが、伊勢神宮まで足を延ばして観光を兼ねるのもいいかも。『しまかぜ』という観光特急は景色がよく楽しいので、ぜひ1度乗ってみて^^」
◎岐阜 下呂温泉
「有名な温泉地ですが、私の中ではこのお湯は日本一! 透明な水なのに、肌ざわりトロトロ。気持ちいい~んです。それと、夏以外の季節に花火があがる日も。部屋から鑑賞できるラグジュアリーな宿に泊まるのもいいかも♪」
<プロフィール>
1973年生まれ、愛媛県松山市出身。お笑い芸人、タレント。人間観察の細かさから生み出される多彩なキャラクター像と話術の確かさで幅広い層から人気*