◇
「もう客寄せパンダの役目すら果たせないのに、まだ今井絵理子氏を議員として続けさせてるとか、どうかしてる。不祥事続きのこんな時だからこそクビを勧告するような事しなきゃ国民の信頼を回復できないのに、黙り貫きゃ党のメンツが守られると思ってんの?そもそも出馬させた自民の責任は大きいんだよ。」(フィフィ8月3日ツイッターより)
◇
「トイレで会ったときも、頭を下げて挨拶をしてくれましたよ」
3日に私が発した、いつまでも今井議員に辞職勧告をしない自民党の姿勢を批判した上記のツイート。これに、上西小百合衆院議員が反応し「世間に媚びるつまらない批判。今井議員を待っている人がいる事をわかりもしないで生意気。」とツイートしたようです。
どうやら上西議員は、私が今井議員のことを批判していると受け取っているようだけど、私はここでは党の姿勢を批判しているのね。
そこからしてまず論点がズレていると思うし、それに対して私がまた反応してしまえば、彼女サイドの狙い通りになってしまうことはわかっているんだけど、彼女のためにもあえて言っておきたいことがあって。見ていてあまりに痛々しさを感じてしまうもので。
というのも、彼女とはこれまで2回ほど共演したことがあるんだけど、初めてお会いしたときには、両手で丁寧に名刺を渡してくれましたし、トイレで会ったときも頭を下げて挨拶をしてくれたりと、腰が低くて礼儀正しいきちんとした人だなという印象を受けたのね。ああ、この人はいつもパフォーマンスで過激な言動を取っているんだなと。
だから、そうした素顔を知っている身としては、彼女自身のためにもこういうパフォーマンスはいい加減止めた方がいいんじゃないかなと思うんだよね。
「裏で操っている人の責任は大きい」
むしろ私が共演したときに感じたのは、問題があるのは彼女自体ではなく、彼女の裏にいる人なんじゃないかということ。
その方はスタジオでも、上西議員に対し強い口調で指示を出されていて、番組の共演者のなかでも「あの人、ダレ?」と噂になっていました。
どんな形であれ、とにかく話題になる言動をとるように指示しているのかもしれませんが、これってすごく無責任なことですよ。
たとえば今回の私のツイッターの件ひとつ見ても、食いつき方もおかしいですし、損をしてしまうのは彼女の方。私からしてみると、いくら噛み付かれようがタレントは話題になってナンボですから、有難いくらいですよ。でも彼女は議員さんでしょ。私たちタレントとは立場が違うわけ。
タレントさんと違って、議員さんがあからさまな炎上商法をすれば、政治家としての信用を失ってしまいます。次の選挙で出馬しても、議員を続けることが難しくなってしまうんじゃないかな。
かといってタレント業に方向転換するにしても、求めている人がどれだけいるのかっていう。だから、その裏にいる方がアドバイスし、“過激な上西議員像”というものをプロデュースすることによって、たとえ世間で騒がれたとしても、どのみち彼女のためにはならないわけ。
彼女自身、もはや洗脳に近い形で、今の“過激な上西議員像”が成功していると思っているんだとしたら、それは間違い。彼女の政治生命が危ぶまれ、先がなくなるだけですから。いい加減そのことに気がついて欲しいよね。
彼女は決して悪い人ではないと思う。だけど、議員としての役割も果たしていないし、タレントとしての需要もないとなれば、早めに違う道を考えた方がいいと思いますよ。現状、ただ痛々しいだけの人になってしまっていますから。
上西議員サイドの方々は、上西議員の煽りに、私がカッとなって応戦すると思いましたか? とんでもない、逆に彼女のことを心配してしまいますよ。
<構成・文/岸沙織>