左から新垣結衣、東山紀之、賀来賢人、渡辺直美

 暦の上では立秋を迎え、秋雨前線が発生するなど、徐々に気温も落ち着いてきている。とはいえ、夏ドラマの熱はまだまだ冷めそうにない。撮影現場から聞こえてきた、ウラ話をお届け!

 山下智久主演の、ドクターヘリ医療の最前線を描いたドラマ、月9『コード・ブルー』(フジテレビ系)は、リアルタイムとタイムシフトを合わせると視聴率は24%にものぼる。

「ドクターヘリに乗るフライトドクターを目指した候補生を中心に、医療従事者やパイロット、患者などの視点からストーリーが展開される人気ドラマの続編。これまでのシリーズと脚本家が代わっています」(テレビ誌ライター)

 前作の放送後にも出演者で何度か食事を重ねていたとあって、タイミングが重要なドクターヘリを使う医療シーンでも毎回息ぴったり。特に新垣結衣戸田恵梨香比嘉愛未の女子たちは仲がよく、

「昼休みには3人で食事をしたり、休憩をしている姿をよく見ます。最近はかき氷を食べていましたね。新垣さんから大量のアイスやソフトドリンクの差し入れがあるので、スタッフはみんなありがたがっています」(制作スタッフ)

 猛暑日が続いた7月は、カメラが回らないときには常に水まくらを首や顔に当てていたという。特に熱気がこもるヘリ内部での撮影はつらそうで、カットがかかるとキャストたちは一目散に外に飛び出し、うちわであおいでもらっていました。そんな中でもガッキーは気配りを忘れない。

「暑さの中、スタッフの1人が熱中症ぎみになってへばっていたのですが、しきりに“大丈夫ですか?”と声をかけていました。スタッフの間でも天使扱いです」(フジテレビ関係者)

 撮影が行われている病院でも、患者とのふれあいを大事にしているようで、

「病院でのロケの際、休憩中ガッキーに廊下で出くわしました。“応援してます! 握手してください!”とお願いしたら“ありがとうございます!”と、あの笑顔で握手してくれたんです」(入院患者)

 暑い中の撮影だからこそ、差し入れにこだわる人も多い。『刑事7人』(テレビ朝日系)で主演を務めている東山紀之もそのひとりだ。

「東山さんはお肉が大好きなので、差し入れは基本お肉系のお弁当です。『ミート矢澤』の弁当がお気に入りなので、今シリーズでも差し入れしてくれるんじゃないかとスタッフは楽しみにしています(笑)」(芸能プロ関係者)

 肉をチョイスするのには“身体づくり”に対する思い入れがあるようで、

「著書『カワサキ・キッド』でも書かれていますが、東山さんは2人目の父親から暴力を受けた際のケガの後遺症で、いまだに足が少し悪いんです。だから撮影前には入念なウォーミングアップをするのが恒例。ジム通いをするなど身体を鍛えているので、知らない人が見ると、とても後遺症があるとは思えないですよ」(前出・芸能プロ関係者)

 ハードなアクションも、彼の努力の賜物なのだ。

 光石研村上淳などのシブメン実力派俳優たちが脇を固めるのは、くりぃむしちゅー・有田哲平が主演を務める『わにとかげぎす』(TBS系)。今後注目の若手演技派俳優たちも出演しており、豪華な面々に鼻息が荒くなっている人がひとり。それは、

賀来賢人さんなんです(笑)。奥さんや生まれたばかりの子どもの話題そっちのけで、光石さんや村上さん、淵上泰史さんなどの演技派俳優に熱い視線を送り続けていました。今回の現場では、一緒に芝居をしたかった俳優さんがたくさんいるようで、ヘアメイクさんに“1度しゃべってみたいんですよね~”と目を輝かせながら相談していたそう。撮影中盤には、念願かなって演技論に花を咲かせられたみたいですよ」(テレビ局関係者)

 渡辺直美が主演で、コンスタントに視聴率2ケタ超えを出しているのが『カンナさーん!』(TBS系)。ポジティブで豪快な女性が、浮気したゲス夫や姑、理不尽な上司などとぶつかりながらも、大好きな息子とともに幸せな生活を送るために奮闘する話だ。息子役の川原瑛都は、朝ドラ『とと姉ちゃん』(NHK)でも熱演していた。撮影中、この2人は本当の親子にしか見えなかったそうで、

「寝転がっている渡辺さんの上に重なるように寝そべったり、お馬さん遊びをしてもらったりと微笑ましいです。第3話では海での撮影だったのですが、瑛都くんにとってこれが人生初の海水浴だったんです。渡辺さんは泳ぎ方を教えたり、暑がる瑛都くんの身体を冷却スプレーで冷やしてあげるなど、本当に仲がよさそうでした」(前出・芸能プロ関係者)

 日曜劇場『ごめん、愛してる』(TBS系)は、韓国で大ヒットしたドラマのリメイク版。TOKIOの長瀬智也も、体重こそ明言していないが、役作りのためにかなり身体を絞ったという。この現場も、子役が場の空気を作っていると言ってもいいようだ。

池脇千鶴さんの息子役の大智くんは、クランクインが長瀬さんと出会うシーン。その際、本番で彼にアドリブの演技をされてしまったんです。大智くんの緊張を解くためだと思いますが、長瀬さんは“これが大人だよ”的なことを大智くんに言ってました。その後、大智くんが食卓で頬に米粒をつけるというアドリブを行って、長瀬さんと池脇さんにツッコませるという、大人顔負けのアドリブ返しをして、現場を沸かせたんです」(制作スタッフ)

 アドリブで現場を和ませるほっこりエピソードは、想像するだけで楽しそう。

 折り返しに入った夏ドラマのクライマックスが迫っているーー。