日本ではセックスレスの夫婦が急増中。「しかし、セックスは夫婦の絆となり得るほど、重要なことです」というのは浮気・不倫調査で5年連続業界ナンバーワンを誇る、探偵事務所の女性社長。これまでの多くの相談者の悩みから、セックスレス解消法を聞いてみたーー。
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セックスの問題はなかなか相談しにくいもの。しかし、セックスは夫婦の絆となり得るほどに重要なことなのです。
レス期間が長いと、なかなか一歩を踏み出すことができないといいますが、紹介するルールをひとつひとつ実践し、その解消を図っていきましょう。どんな方でも読んで実践すれば大きく前進できる“いい女のルール”です。ぜひ実践してみてください。
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夫の気持ちが離れていく大きな原因のひとつがセックスレスです。
日本は年間45回
私に相談に来るほとんどの妻たちがセックスレスの問題を抱えています。日本性科学協会は、セックスレスの定義を「病気など特別な事情がないのに、1か月以上性行為がないカップル」としています。
1か月以上、セックスをしていない夫婦は日本ではザラではないか、というのが私の印象です。相談に来る妻たちの中には、もう数年以上もしていないという人もいます。ちなみに、世界的に見てみると、日本人は回数がとても少なく、1位のギリシャ(年間138回)に比べると、日本は3分の1(年間45回)にとどまります。
しかし、妻の多くはセックスレスに対して危機感を持っていないようです。「面倒くさい」や、「もう夫とそんな気持ちにならない」という理由は少なくありません。しかし、セックスレスは、離婚事由になり得る重大な問題なのです。
セックスは、肌と肌とのコミュニケーションです。そこには、夫と向き合う時間の欠如、感情を交換する機会の不足という課題があるのです。
セックスの頻度としては、最低でも20代で週1回、30代で月2回、40~50代で月1回は保ちたいもの。それは子どもがいても変わりません。
あなたはこの標準値を達成することはできていますか?
重要なのは、習慣化・定例化するということです。気持ちが向いたら……などと言っていたら、どんどんしなくなってしまいます。忙しい日常の中では、そのために時間を割くことは難しいからです。だからこそ、あらかじめこの日にセックスをする、と決めておくことが欠かせません。
とはいえ、すぐに“実践”できるものではないですよね。セックスをしばらくしていないと、なかなかきっかけがつかめないもの。
そこで、大切なのがそのきっかけの作り方です。私がおすすめする4つの方法をお教えします。
旅行に行くこと
毎日、生活している自宅では、なかなかセックスする雰囲気にはなりにくいもの。そこで、定期的に旅行の計画を立てます。仕事もあり、なかなか遠出は難しいという場合には、ホテルスパなどの日帰り滞在を利用してもいいでしょう。
自宅以外の場所で過ごす夫婦ふたりの時間を設けるのです。
寝室をアレンジすること
ベッドカバーや照明など、夫婦の関係を盛り上げる雰囲気のものを選んでみるとよいでしょう。間接照明を取り入れたり、色が大人っぽい寝具を選んだりするのです。また、香りを工夫することもおすすめ。アロマなどをたいて、ムード作りをしてみては?
下着やパジャマを工夫すること
夫好みの下着やパジャマを身につけて、セックスへの雰囲気を盛り上げるのです。いつもと違うスタイルをして入れば、夫は必ず気づきます。はなから諦めてしまわずに、寝るときにセクシーな姿になってみましょう。
映画などを一緒に鑑賞して恋人気分を盛り上げること
恋愛映画や少しセクシーな内容が盛り込まれた映画を見ることで、気持ちが盛り上がります。まるでストーリーの中に入ったかのように、日常から離れてセックスを楽しむことができるでしょう。
セックスについて、夫と何も話さないままきてしまったせいで、夫婦間にすれ違いが生じてしまった人たちは少なくありません。だからこそ、きちんと思いを伝えることは重要なんです。
いい妻(オンナ)は、セックスが夫婦にとって重要なコミュニケーションツールだとよく知っています。暮らしにセックスという刺激を取り込むことで、旦那さんとの生活を心から楽しんでみてください。
岡田真弓(おかだ・まゆみ)◎探偵会社、株式会社MR代表取締役。東京都出身。前職では不動産会社の営業や飲食店経営に従事する。家庭問題による離婚を経験し「同じ境遇で悩んでいる女性たちの力になりたい」との思いを抱く。2003年、総合探偵社・株式会社MRを設立。2008年、MR探偵学校を開校し学長に就任。現在、注目の女社長として、様々なメディアに取り上げられている。MXテレビ『そこが知りたい!オトナの好奇心!』、ラジオ日本『岡田真弓の未来相談室』に出演中。2017年『一般社団法人ライフメンター協会』を立ち上げ、より多くの人々の悩みと向き合う。