朝食は食べる?それとも抜く?おすすめはどっち?
朝食は食べる派ですか?それとも抜く派ですか?「朝食を食べないと力が出ない」という人もいるでしょうし、「朝からしっかり食べると、お腹の調子が悪くなる」という人もいるでしょう。
昔から「健康のためには、1日3食きちんと食べましょう」と言われてきました。一方で、最近では「胃腸を休めるために、朝食は食べなくてもよい」という意見も耳にするようになってきました。このように、2つの真逆な意見があるため、朝食は食べたほうがよいのか、食べないほうがよいのか、迷ってしまいますよね。
実際のところ、どちらの考え方にも一理あります。どちらも間違いではないのです。ただ、どちらかというと「朝食を食べる」ほうがおすすめ。というのも、仕事のパフォーマンスを上げるためにも、ダイエットのためにも、朝食を食べるほうがメリットは多いと考えられるからです。
朝食を食べて手に入れよう!朝食が生む5つの効果とは?
朝食を食べるとどのようなメリットがあるのでしょうか。朝食による効果を5つ紹介します。
(1)代謝を高めて太りにくい体をつくる
朝食は、食べたそのときだけでなく、その日一日の代謝量を左右します。朝食を食べると胃腸が活発に動き出し、眠っていた体が活動モードになります。活動モードになった体からは熱が発生し、体温が上がります。
朝のうちに体温をしっかり上げておくと、一日を通して、体温は高めに維持されます。体温を高く保つために体のエネルギーが消費されるので、体温の上昇は基礎代謝アップにつながるというわけです。朝食は、基礎代謝を上げることで「太りにくい体質」をつくるといっていいでしょう。
(2)食欲をコントロールしやすい
朝食を抜くと、空腹に耐えられなくなって無駄な間食をしてしまったり、お昼にドカ食いをしてしまったりすることもあります。朝食を抜いてダイエットをしているつもりなのに、間食やドカ食いをしてしまっては、元も子もありませんよね。朝・昼・晩と適当な間隔を空けて食べているほうが、空腹感を感じにくく、食欲をコントロールしやすくなるのです。
(3)集中力を高める
脳は寝ている間も活動しているので、エネルギー源であるブドウ糖も消費されています。朝起きたとき頭がボーッとするのは、脳がブドウ糖不足になっているから。そのまま何も食べなければ、頭が働かず、仕事もはかどりません。午前中からフル稼働で仕事をこなすには、朝食で炭水化物や果物を食べ、ブドウ糖を補給することが重要なのです。
(4)体内時計を整える
人間の体には、朝起きて、夜眠るなどの生体リズムを刻む「体内時計」が備わっています。実は、この体内時計は約25時間周期。何もしなければ、24時間周期の生活リズムとは徐々にずれていってしまいます。すると、時差ボケのような状態になってしまうのです。このような状態では、仕事に身が入りませんよね。
この時間のズレを調整する働きを持つのが朝食。朝食を食べて体が活動モードになることで体内時計がリセットされ、正しい生活リズムで活動できるようになるのです。また、体内時計をリセットし、生活リズムを整えるのに効果的なのが、朝起きたらすぐに太陽の光を浴びること。カーテンを開け、しっかり朝日を浴びて、朝食をとりましょう。
生活リズムが整えば、日中は活動的に過ごせますし、夜もスムーズに眠りにつけるようになります。また、食欲をコントロールするホルモンであるレプチンは、睡眠不足によって働きが悪くなってしまいます。しかし、生活リズムを整えて睡眠不足が解消されれば、レプチンの働きも活性化されるため、過度な食欲を抑えることにもつながります。つまり、朝食をしっかりとることが、健康的に体型を維持するコツというわけですね。
(5)栄養バランスを整える
人が一度に食べることができる量の上限は決まっています。つまり、たった1回の食事で得られる栄養素には限度があるということです。したがって、食事回数が多いほうが、よりたくさんの栄養素を摂取しやすくなるのは当然のことです。朝食の内容にも気を遣えば、さまざまな栄養素をバランスよくとることができるようになります。
実際、朝食を食べる人のほうが、野菜を食べる量も多いという調査結果があります。厚生労働省が行った調査によると、野菜を、1日平均350g以上食べている人の割合は、朝食を食べる習慣がある人の場合に32.5%だったのに対し、朝食を食べる習慣のない人の場合は16.3%しかいませんでした。
朝食が生み出すメリットで、仕事のパフォーマンスを高めよう!
このように、朝食にはたくさんのメリットがあります。朝食をしっかりとって、太りにくい体と整った生活リズムや栄養バランス、高い集中力を手に入れて、仕事の質を上げていきましょう。