いまや私たちの生活に密着した存在となった“コンビニ”。その進化はとどまる所を知らず、カラオケやちょい飲みができる変わりダネ店舗、高齢化社会にフィットするべく介護分野に特化した新業態のコンビニなども登場。気になる最新コンビニ事情をお届けします。

 

【ファミリーマート】栄養ケア・ステーションからカラオケ併設店まで!

 コンビニでそんなことまで!? というサービスがファミリーマートに登場。’16年7月に、御成門店(東京都港区)に『栄養ケア・ステーション』を設置、これを皮切りに順次拡大していくという。セミナーを開催するなど、食に関する幅広いサービスを展開予定だ。

 そのほかカラオケDAMと提携し、カラオケの受付とコンビニのカウンターを一体化する試みも。ファミマで買った食品がカラオケルームで飲食可能に。

 書店一体型は深夜でも本がゆっくり選べると好評だ。

 オフィス内自販機も便利。菓子やカップ麺などはもちろん、弁当も購入できる。

左/カラオケ好きにはたまらない! 右/自販機ではおにぎり、パスタ、デザートまでがそろう(ファミリーマート)

【セブン-イレブン】まるでスーパー!? の大型店舗が出現!

 コンビニとスーパーの垣根がなくなりつつある昨今。この傾向を反映させたセブン-イレブンの新型店舗が東京都町田市にオープンした。

 店舗面積270平方メートルと通常の1・3倍の広さ。店内を回りやすいよう入り口は中央に配置、高齢者や女性客を意識し、商品棚は従来より15cm低くした。冷凍食品やチルド食品の品ぞろえを強化しているのも特徴。PB以外の取り扱いも目立つ。

 洗剤などの日用品はファミリータイプ、大容量のものがそろい、スーパー並みの充実ぶり。この形態が増えればスーパーの強力なライバルになることは間違いない。

新型店舗はスーパー化が顕著。うまくファミリー層を取り込めるか……(セブン-イレブン)

【ローソン】設置型オフィス内コンビニ、コラボ店舗や介護拠点も!

 従来のコンビニの枠を超えた新しい試みを続けるローソン。オフィスに菓子やカップ麺などをそろえた棚を設置し、セルフレジで料金を支払う『プチローソン』が現在、100か所を突破。会社の外へ出ることなく小腹を満たせる。

 また、高齢化が進む地域の生活をサポートするケア拠点併設型店舗『ケアローソン』も運営。レトルトの介護食や大人用紙おむつなどの日用品のほか、介護の相談窓口、多世代が交流できるサロンスペースを併設。高齢化社会にフィットした展開を見せている。

 エキナカ店舗もユニーク。7月にオープンした名古屋地下鉄池下店は、なんと中日ドラゴンズ仕様のショップ。オフィシャルグッズも販売しているとあって、連日ファンが押し寄せているとか。

セルフレジをぜひ打ってみたい(ローソン)

【ミニストップ】ちょい飲みできる新店舗を展開

 ミニストップは東京都内に営業時間7~22時、土日休みという新しい形態の『cisca(シスカ)』をオープン。

 コーヒーやカフェラテをメインに、手作りのサンドイッチ、カレー、パスタなどが楽しめる。15時以降は生ビールやハイボールを扱う、“ちょい飲みサービス”を実施中。コンビニ価格で酒やつまみが楽しめるというから、ついつい飲みすぎてしまわないようご注意を!

【デイリーヤマザキ】手作り弁当、サンドイッチを販売

 店内厨房で作った焼きたてのパンを提供する『デイリーベーカリー』が好評。

 手作りのお弁当やおにぎりも販売し、一部の店舗ではイートイン・コーナーも併設。ちょっとしたカフェ気分が味わえる。もちろん、『ヤマザキ』だけにパンのおいしさは言うまでもなし!

 また、サービスエリアやパーキングエリアへも出店しているとのことで、旅の道中が楽しくなりそうだ。