目白署から送検される良太郎容疑者。当初は否認していたが、一転して認めた

「バカ野郎としか言いようがないですね。本当にバカ野郎……。もう、あいつのことを信じることもできないです」

 ものまねタレントの清水アキラの三男で俳優の清水良太郎容疑者が10月11日、覚せい剤取締法違反で警視庁に逮捕された。翌12日に自宅で会見を行った父親は、涙ながらに息子の不行状を叱責した。

「10日の午後1時40分ごろに風俗嬢から池袋のホテルで“薬物を飲まされた”と警察に通報があった。ホテルから出てきた良太郎容疑者を任意同行し、尿検査を実施。

 1度、帰宅したものの尿から陽性反応が出たため、11日に妻やもうすぐ1歳になる娘が住む自宅で逮捕されたのです」(スポーツ紙記者)

 では、逮捕された良太郎容疑者はどのような罪に問われるのだろうか。刑事事件に詳しい『弁護士法人・響』の徳原聖雨弁護士は、

覚せい剤取締法違反(使用)の罪で、懲役1年6か月、執行猶予3年と、初犯の一般的な量刑になるでしょう。また、女性が薬を飲まされ体調不良を訴えたという点については、傷害罪に問われる可能性もあります。その場合は、合わせて懲役2年、執行猶予3年になるのではないでしょうか

 と見解を示す。

 良太郎容疑者といえば、過去には深田恭子や観月ありさなどと浮名を流したモテ男だった。それが、昨年5月に一般女性と結婚し、同年11月には第1子となる女の子も誕生している。

「父親になったにもかかわらず、今年2月には池袋にある違法カジノに出入りしていたことを『FRIDAY』が報じました。一時の謹慎を経て、6月下旬に復帰したのですが、報道から8か月後に今度は覚せい剤で逮捕ですからね。

 しかも、出入りしていた違法カジノ店と事件を起こしたホテルは目と鼻の先。これでは反省していないと言われてもしかたがないでしょう」(前出・スポーツ紙記者)

 会見でアキラは違法カジノ疑惑での謹慎期間について、

「そのときも何度も聞いたり、怒鳴り合ったりもした。そのときも何もないということだった。信じてあげたいとは思いますが……。でも、ファンクラブの集いのときに、歌詞を見ながら歌ってるのを見て、全然、反省してないのかとも思いました。何か月もあったのに、覚えてないというのは僕らの仕事ではありえない」

 と、仕事面での甘さから、反省していない息子の姿を感じ取っていたようだ。

 また、彼らのことをよく知るある人物もこう話す。

清水良太郎

最近、生活態度が悪くなってきた良太郎に対し、友人が改めるように諭したそうです。でも、彼は逆ギレしてその人を遠ざけてしまった。それが薬物の影響なのかどうかはわかりませんが……」(清水家に近しい人)

 アキラと良太郎容疑者は、次男が社長としてマネージメントする家族経営のプロダクションに所属している。

 父は、そこから息子を解雇し、芸能界復帰は否定しているのだが……。

しつけで殴ったりしたことを明かしていましたが、良太郎の芸についての話になると、“彼の才能に惚れていた”と話していました。

 彼には3人の息子がいますが、長男はパイロットで、次男は事務所社長。同じものまね芸をする三男をことのほか可愛がっていたのは間違いない。彼の生活もありますし、ほとぼりが冷めたころに復帰はありえると思いますよ」(芸能レポーター)

 厳しくしつけをしてきたことを自負するアキラは、周囲にこんなことも話していた。

「良太郎の違法カジノが報じられる前だけど、彼は“ここまできたらオレは子育て成功組だろう”って話していたね。確かに、上の2人も立派に育ったし、オヤジと違ってものまねだけじゃなくドラマやミュージカルで活躍する三男を誇りに思っていた。だからこそ、逮捕されたショックは計り知れないと思う」(芸能プロ関係者)

4年前、財産分与のために豪邸を売却

 4年前には、アキラは故郷である長野で暮らすために『卒婚』を発表。また、都内の高級住宅街にあった豪邸を売却している。

何でも自分が死んだあとに自宅の財産分与で3人の息子たちがモメないために売ったのだとか。それで、別の土地に3軒の家を建て直したのです。もちろん、子どもたちに1軒ずつあげるためです。実際に長男は別のところに暮らしていますが、アキラの妻と次男、三男の家族は建てた家にそれぞれ住んでいますよ」(ワイドショー関係者)

 まさか、その建てた家の広い駐車場で謝罪会見をするとは思ってもいなかったであろうが……。

雨にもかかわらず、自宅には100人ほどの報道陣がつめかけた

3、4年前に引っ越してきましたが、以前からこのあたりで物件を探していました。坪単価170万円くらいする地域なので、3件の土地だけで、ざっと2億5000万円。総額は3億5000万円くらいになるんじゃないですかね」(地元の不動産会社スタッフ)

 1軒で1億円ほどの財産を子どもたちに分けるというのは、なかなかの太っ腹。そして家だけでなく、家族愛のためにこんなことをアキラはかつて『週刊女性』に語っていた。

《家族には「みんな同じ墓に入るように」と伝えてあります。長男は入れて、次男はダメという決まりは、昔の坊さんが考えたこと。無縁仏になるのは嫌だから、後世に残していくため、清水家では全員同じ墓に入るのがルール》

 家、そしてお墓……。子どもたちのために積極的に“終活”していただけに、裏切られた気持ちは大きいはずだ。

 だが、意外なところで親バカぶりが目撃されている。

実は2月の違法カジノ報道が出る前、アキラは直接、FRIDAY編集部に何度も電話をかけてきたそうです。もちろん、“良太郎はまったく悪くない”と言っていたそうですよ。

 息子たちが立派に育っていればアキラのしてきたことは褒められたかもしれないけど、逮捕までされてしまっては、さすがに子どもに対して甘かったと言われてもしかたがないでしょうね」(別の芸能プロ関係者)

 アキラが謝罪会見を行った日に、妻は入院し腰の手術をしていたという。麻酔から覚めた彼女が涙を流したことを、彼は嗚咽をもらしながら報道陣に明かした。

 “深い罪”でここまで両親を悲しませた29歳の親不孝者にはたして、つける薬はあるのだろうか─。