柴咲コウ 撮影/坂本利幸

「みなさんが愛を持って接してくれたことと、それぞれがプロフェッショナルな仕事をしてくれたことが刺激になりました。愛を感じながら撮影できて、とてもうれしく思っています」

 NHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』が、ロケ地の浜松市久留女木でクランクアップを迎えた。この日撮影されたのは、12月17日放送予定の最終回で、黄金色の稲穂が揺れる棚田の風景の中、井伊谷の民が豊かな実りに感謝するシーン。

 主演の柴咲コウは、はちきれんばかりの笑顔で涙はなし。

「撮影が始まる前は、1年間やり遂げられるかな、と不安だったけど、やり遂げられて本当に幸せです。心底、ホッとしています」

 撮影の最後を飾ったこの場所は、約1年前に7話の『検地がやってきた』でも撮影をしたロケ地。

「あのときは直親(三浦春馬)も政次(高橋一生)もいて、みんなが若くて青い時期でしたね」

 と感慨深げ。撮影終了直後には、

「まだ体力があり余ってます。あと1年くらいできそうなくらい(笑)」

 こう話す余裕も見せた柴咲。つらかったことは? の質問には、

「充実感が上回っているので、つらかったことは忘れちゃいました!」

 放送は残すところ2か月。直虎が、この笑顔にたどり着くまでにどんな人生を送るのか、乞うご期待です!

撮影には龍潭寺の僧、傑山役の市原隼人や、TKOの木本武宏、木下隆行らが参加。サプライズで、奥山六左衛門役の田中美央が私服で駆けつけた。撮影/坂本利幸