2016年にTBS系列で放送されたドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』以降、再ブレイクした石田ゆり子(48)の快進撃が止まらない。
17歳でキャンペーンガールとしてデビューした当時より楚々とした美貌を誇り、年齢を重ねても劣化知らずのビジュアルで、若い頃よりも今のほうが人気という、まさに話題の女優だ。
とはいえ、「実年齢に見えない美女」がわんさといる芸能界。
そんな石田と同年代の女優といえば、90年代後半に『ハッピーマニア』 (フジテレビ系)など多くのテレビドラマでヒロインを務め、今期出演中のフジテレビ系ドラマ『刑事ゆがみ』ではその美貌が再度注目されている稲森いずみ(45)。
90年代に放送された大ヒット月9ドラマ『妹よ』『ピュア』『バージンロード』(すべてフジテレビ系)で清純派女優として人気を集め、今年のNHK連続テレビ小説『ひよっこ』で再注目された和久井映見(46)。
10代から20代にかけては姉のゆり子より人気が高く、90年代にはNHK連続テレビ小説『ひらり』、フジテレビ系月9ドラマ『あすなろ白書』でヒロインを務め、以降、子育て優先の活動だったが今年に入ってからはドラマやCMなどで完全復帰した印象の石田ひかり(45)。
80年代にはトップアイドルとして君臨し、不倫騒動で降板した斉藤由貴の代役として、来年のNHK大河ドラマ『西郷どん』の幾島役を務めることが発表され、注目を集めている南野陽子(50)などが挙げられる。
果たして、このアラフィフ女優陣の中に、2018年『ポスト石田ゆり子』として再ブレイクしそうな人はいるのか? 女優の劣化・非劣化に一家言ある美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長に話を聞いた。
――以前、石田ゆり子さんの潤いのある美しさには院長にもお墨付きをいただきました(過去記事はコチラ)。同年代女優である稲森いずみさん、和久井映見さん、石田ひかりさん、南野陽子さんのブレイク時の頃と、現在の顔を見比べて、何か思うところはありますか?(全員の顔写真を見せる)
高須「そうね~。まずはお姉ちゃんに引っ張られてネットでも話題のひかりさんは、ほうれい線が目立つ! でも目尻のシワもほうれい線も若い頃から深めだったから、これは姉妹とはいえ皮膚の素材の差があったのかも。あとは、やせたのも原因だろうね。でも、こんなの光を飛ばすメイクをして、ライトをバキバキに当てちゃえば解決する程度。お姉ちゃんに比べてタレ目だし、それが若いと可愛らしいけど、年を取るとたるんだ感じになるのかな~」
――やはり姉妹というと、それだけで比較の対象になって厳しいものですね。
高須「でも、たいした劣化じゃないよ! ヒアルロン酸とボトックスという『美女優基本セット』で、ダウンタイムゼロ(施術してから回復するまでの時間が不要)で解決できますよ」
――なるほど。では他の方はいかがでしょう?
高須「驚くくらい変わってないのは和久井さんだね。たぶん若い頃からちょっとぽっちゃりしていて、そして今もそのままぽっちゃりしてる。この体重が増減しないっていうのは非常に大事で、若い頃より2キロくらい増えたかな? って程度でいることが、一番若く見えるんだよ。だけど唯一、和久井さんの気になる箇所は口角が下がっているところ。若い頃からそうなので表情の癖なんだろうけど、不機嫌に見えるし、ハッピーオーラがないように見えるのは、女性としてちょっとさみしいね」
――やはり口角がキュッとしまっていることは大事なんですね!
高須「目元口元っていうのは人の印象を作るところだから、この2か所が福々しいのは女性としていいと思いますよ。それができてるのは南野さんかな。ちょっとたるみが目立つ気もするけど、まぁこの中だと最高齢だしね。でも気になるのが、若い頃はチャームポイントだったというホクロ! ホクロって年齢を経るごとに成長して大きくなったりするんだけど、南野さんの今のホクロはちょっとババくさくない? レーザーで簡単に取れるし、ホクロの有無なんかで変わらないような手堅い人気を得ている彼女には、手術をお勧めしたいね!」
――よく「ホクロが増えた!」なんて意見がありますが、加齢で成長したせいなんですね。
高須「ホクロは増えるんじゃなく、成長して目立つようになるからね。それが増えて見えるのかも。で、ボク的にすごく気になるのが稲森さん!」
――今期ドラマでも美人だなと思いましたが……。
高須「これは先回り型美人だと思う! 彼女は“劣化した!”って慌てる前の“老けそうかな?”っていう早めの時期に、先回りしてメンテしてる気がする……。メンテ探偵・高須としては、これはけっこう当たってると思う!
でも、実はそれって肌にもいいんだよ。例えば、30代の稲森さんはちょっと目の下のたるみや影クマ(たるみや凹みなどの顔の凹凸により影ができ、クマのように見える現象)が目立つけど、早めにケアしたせいか、40代になるとなぜか解消してる。でも、このたるみケアってお産でたるんでしまったシワっぽいお腹と同じで、完全にたるみきってからメンテするよりも、早めにケアした方がシワになりにくいから、きっと彼女は美に対して努力家で勉強家なんだろうね」
――なるほど! アラフィフ美人女優とはいえ、それぞれありそうですね。となると、4人の中で一番若々しいのは和久井さんですか?
高須「そうだね、和久井さんはゆり子さんと張り合う若々しさだと思う。でも口角で、ゆり子さんが一歩リードかな~。若さはしなびて、たるんで、汚れるもの。だから洋服と同じでこまめにケアして、時には仕立て直しすることが大事! だから、いつこのランキングが入れ替わるかはわからないよ!」
――では、高須院長的にこの4人の中で、“ポスト石田ゆり子”並みに再ブレイクしそうだと思う人はいますか?
高須「お姉さんの七光りという面もあり、ひかりさんかな~。ひかりさんがしぼんだところを膨らまして、シミとかの汚れを取っちゃえば、すごい大ブレイクしたりしてね!」
――ゆり子さん・ひかりさん姉妹は、二人が20代だった90年代はひかりさんのほうが人気がありましたしね。しかし、ゆり子さんの人気が上回った理由はどんなところなんでしょうか?
高須「自分に合った役を得たことかな! 若い楚々とした美人役よりも、年齢を重ねてからのしっかりした美人役とかの方がマッチしたんでしょう。これは俳優みんなに言えることだけどね。姉妹の美人具合はいい勝負ですし」
――ところで、和久井さんとひかりさんはお子さんがいらっしゃいますが、劣化しやすい産後の美容ケアで気をつけるべきことはありますか?
高須「子育てはとにかく疲れる! だから美容の源である睡眠を積極的に確保することだね。家事なんかちょっとサボってもいいしさ、寝ることだよ。現に海外セレブには、子育てによる睡眠不足を解消するためにお手伝いさんを雇う人もいるし」
――なるほど。美人の道は寝ることなんですね!
高須「そう。それと、最後まで読んでくれたステキなみなさんに、“劣化・非劣化三か条”を教えましょう! 劣化三か条は『体重の増減・ネガティブ・日焼け』で、非劣化三か条は『保湿・睡眠・ややぽっちゃり』だよ! これを意識すれば、みんなも明日から“ゆり子神”に近付けちゃうかも!」
<プロフィール>
高須克弥(たかすかつや):
1945年愛知県生まれ。高須クリニック院長。医学博士。昭和大学医学部卒業、同大学院医学研究科博士課程修了。脂肪吸引手術など世界の最新美容外科技術を日本に数多く紹介。金色有功章、紺綬褒章を受章。『その健康法では「早死に」する!』(扶桑社)、『筋と義理を通せば人生はうまくいく』(宝島社)、『ダーリンは70歳/高須帝国の逆襲』(Kindle版)、『行ったり来たり僕の札束』(小学館)。最新刊は『ダーリンは71歳・高須帝国より愛をこめて』(小学館)