今年も“お受験”のシーズンがやってきた。
今さら言うまでもないが“受験”ではなく頭に“お”が付くと高校受験や大学受験ではなく、名門幼稚園や名門小学校の受験を指す。この時期は“お受験”を控えた子を持つ親たちにとって、なんとも落ち着かない日が続くことになる。
それは芸能人の家庭でも同じ。今年も“お受験”に臨んだ市川海老蔵、長谷川京子、藤本美貴・庄司智春夫妻、中村仁美、山本モナらの姿が週刊誌にとらえられている。
芸能人の子どもの入学・卒業が報じられるのは今に限ったことではないが、お受験が週刊誌の誌面をにぎわすようになったのはここ数年のことではないだろうか。
芸能界のお受験に見られる傾向とは
芸能人のお受験事情に詳しい進学塾経営者によると、
「パターンがいくつかに分かれます。ひとつは、もともと芸能人の子女が多く通っている学校を選ぶパターン。これは、いろいろと楽だからでしょう。
学校側も芸能人の対応に慣れているので、学内で変に特別扱いされたり、騒がれたりしませんから。また芸能人同士でママ友にもなれますからね。これまでは成城が主流でしたが、最近では青山学院がそうですね。
また母親が元女子アナだったりすると自分の出身校に入れたがる傾向もあります。以前は“学歴コンプレックス”で子どもをいい学校に入れるなんて話もありましたが、最近は大卒の芸能人も多いですから、必ずしもそうだとは限らないでしょう」
そして、最近増えているのはママタレの“お受験”だ。
「現在の芸能界はベビーラッシュでママタレ戦国時代に突入しています。その中で生き残るためにはタレントとしてだけでなく、当然ママとしても成功を収めていなければなりません。
子育てもそのひとつです。子どもを名門校に入れれば、ママタレとしてのグレードも上がります。たとえば清原亜希さんは息子さんの受験が成功したことで、“格”があがりました。最近は芸能人にとって“お受験”は高級外車、豪邸に次ぐ一種のステータスでセレブの証となっていますからね」(芸能プロ関係者)
芸能界の“お受験”は奥が深い。
<芸能ジャーナリスト・佐々木博之>