ギャラ交渉はどうなる?

「『ホンネテレビ』の出演者は、一部の方を除いて本当に直前に決まったんです。それこそ数日前にオファーが来たという人もおり、本来であればオファーの段階で提示されるギャラについても、“放送後に改めてご相談させていただきますので、とりあえずこの日のスケジュールは空いていますか?”というような異例のものだったと聞いています」(AbemaTV関係者)

 11月2日から5日にかけてインターネットテレビ『AbemaTV』で放送された、元SMAPの香取慎吾、稲垣吾郎、草なぎ剛による『72時間ホンネテレビ』。丸3日間の生放送という偉業達成のウラでは、地上波テレビ番組では考えられないようなゴタゴタも起きていたようだ。

 1番の“目玉”になった森且行選手をはじめ、市川海老蔵、爆笑問題、山田孝之、橋下徹、堺正章、きゃりーぱみゅぱみゅら多彩な豪華ゲストが出演。また矢沢永吉や笑福亭鶴瓶、白鵬関やGLAYらもVTRで登場するなど、実に132組が香取ら『新しい地図』の門出を祝ったのだった。

 こうなると、気になるのはやはり出演者のギャラ。

SMAP時代に築いたI元マネージャーの人脈には驚かされますが、やはり慈善事業ではなくビジネスですからね。一部では総制作費10億円超えとも報じられましたが、大半をギャラが占めるのは間違いない。

 番組が終わって1週間、ゲストのギャラ交渉も随時行われていることでしょう。ただ事前にギャラが提示されていないことで、仮に事務所側が多少“ふっかけた”としても額面通りに支払われる可能性は高いと思います」(民放関係者)

 というのも、今回の『ホンネテレビ』。もともとはサイバーエージェントと共同出資している、テレビ朝日から出向していたスタッフも番組制作に携わるはずだった。ところが放送の1週間ほど前に、番組企画や内容を巡ってAbemaTV側と意志疎通がとれずに決裂、撤退した事情がある。

 つまりは番組作りに不慣れなスタッフで初めての試みの大型番組を制作しなければならなかったというわけだ。

「とくにこれだけ芸能人や著名人が出演する番組は『AbemaTV』では初めてでしょうし、テレビ業界や芸能界におけるギャラの相場も詳しくないかもしれません。

 例えば、営業価格が1本50万円クラスの芸人に倍の100万円を支払うことになったり、矢沢永吉さんのCM契約料は億超えですからね。赤(字)にならなければいいのですが(苦笑)」(同・民放関係者)

 一方で、そんなギャラ高騰の心配はないとの声も。

「ジャニーズ事務所に対する配慮もあったのでしょう。

 結局、ギャラにシビアとされる大手芸能事務所の所属タレントが出演することはほとんどなく、お金にうるさくない事務所や香取と顔なじみの面々ばかりの“友情出演”ゲストが目立ちました。

 支払われる金額は言うほど高くはならないと思いますよ。どちらかというと“やり手”のIさんが要求する、3人のギャラのほうが132組の総額よりも高くなっていないか心配ですね(苦笑)」(芸能プロ幹部)

 確かに、元“国民的”アイドルだからなぁ……。