「最初は正直、なめてました(笑)。ボーカルをやっているので“できるんじゃないかな”って。でも実際にやってみると、僕のバンドはシャウト系で、演歌の“真心を伝える”歌い方とは手法が全然違くて……(笑)」
業田良家原作のプレミアムドラマ『男の操』(NHK BSプレミアム/日曜 夜10時〜)で主人公の売れない演歌歌手・五木みさおを演じる浜野謙太(36)。
「役のために演歌指導を受けさせていただいているのですが、自分の音楽キャリアの転機になるくらい、衝撃的なことばかりで。演歌は“自分が気持ちよく歌う”より、“伝えなさい”というふうに教えられています。でも、そうしたら逆に“歌って楽しいな”ってあらためて思えたんです」
主演への意気込み、語っちゃってください!
「毎日、浴衣で寝ています(笑)。作中ではほとんど着物を着ているので、慣れるために。あとは僕、姿勢がすごく悪いんですよ。でも、浴衣を着ると自然と姿勢がよくなる感じがするんです。演じるうえでは、“いかに(共演の)倉科カナや川栄李奈が美味しく映るか”ってことを常に意識していますね(笑)」
“二足のわらじ”で大活躍中!
朝ドラ『とと姉ちゃん』や『植木等とのぼせもん』など、個性派俳優として引っ張りだこ。しかし、もともとはミュージシャンとしての活動が原点。
’15年に解散した星野源率いるインストゥルメンタルバンド“SAKEROCK”のトロンボーン奏者、そして今はファンクバンド“在日ファンク”のリーダー&ボーカルとして活躍中!
「ずっと役者さんをやられていた方たちにはない、違うことを求められているんだろうな、と感じています。“もともと違う畑の人間ですが、すいません”って態度で入っていけば“どうぞ”って言ってもらえます(笑)。だから、ミュージシャンという肩書があったからこそ、役者の道にも入りやすかったんだと思います」
高校時代からの付き合いで、同じくミュージシャンとしても役者としても活躍する星野の存在は大きい!?
「僕はまだSAKEROCKのイメージから抜け出せていない感があるんです。今やSAKEROCKを知らない人でも、星野源のことは知っています。でも僕のことは“あ、なんかの俳優さんですよね……?”みたいな(笑)」