日本食は本当に健康的?
フランス料理や中国料理も好きだけど、やっぱり和食が一番好き! 味噌汁や納豆、お寿司など日本食が好きな人は多いのではないでしょうか。
日本食は「和食」として無形文化遺産に登録され、その素晴らしさは世界が認めるものとなりました。
また、大豆食品、魚、野菜が豊富で脂質をそれほど使わない日本食は、ダイエットの強い味方!海外でも、ダイエットに効果のある食事として普及しています。
だけど、そんな日本食にも欠点があるって知ってましたか?
減塩を心がけ、青魚と野菜を食べよう
日本食の欠点。それはずばり、塩分が多いこと、カルシウムが少ないことです。
日本は長寿国ではありますが、塩分過多とカルシウム不足による脳血管疾患、心疾患による死亡率がかなりの割合を占めます。日本食は健康的だから、と安心しきっていると、知らず知らずのうちに塩分を摂りすぎていたり、カルシウム不足になっていたりすることがあります。
では、塩分過多とカルシウム不足を解消するにはどうすればいいのでしょうか?
まず、和食のときは減塩をこころがける必要があります。また、現代の日本人は魚を食べる頻度が減っているので、まぐろ、いわし、さばなどの青魚をもっとたくさんとりましょう。あとは野菜を多めにすることを心がければ、日本人の死因のかなりを占める生活習慣病も予防することができるでしょう。
地中海食を取り入れよう
日本食の代わりに近頃注目を集めているのが地中海食です。
地中海食とは、イタリア、ギリシャ、スペインなど地中海沿岸の地域の食習慣のことです。世界中から地中海食と死亡率の関係性を明らかにした面白い研究結果が出てきています。栄養素別に見てみると、和食も地中海食にかなり近い特徴があります。
現代は世界各国の料理をどこでも食べられる時代であり、日本でも毎食が和食という人はかなり少なくなっています。ごはんを何にしようか迷ったら、ときには地中海食をとり入れてみるのも良いでしょう。
最後に、1993年に開催された「地中海食に関する国際会議」で決められた地中海食の定義を記載しておきます。
地中海食の定義
●植物性食品(果物、野菜、パン、その他穀物製品、豆類、種実類)が豊富である
●加工度を最小限にとどめ、季節ごとに地域でとれた新鮮な食材を使うこと
●典型的なデザートとして新鮮な果物を食べること(お祭りの日にはナッツ類、オリーブオイル、精製した砂糖またははちみつでできた菓子類を食する)
●油脂類はおもにオリーブオイルを用いること
●少量または適量の乳製品(主にチーズとヨーグルト)を食すること
●卵の使用は週に 4 個未満であること
●赤身肉の使用はまれであり、少量であること
●少量または適量のワインを、ふつうは食事とともに飲むこと
いかがでしたか?
食事は健康を保つ重要な要素です。これを参考に、ご自身の食生活を見直してみるのも良いかもしれません。