板尾創路の不倫スキャンダルが写真週刊誌『FLASH』で報じられた。相手はグラビアアイドルのAさん(注:報道時は芸名を掲載。現在は一般人として活動されているため『Aさん』と表記)。
また芸人の不倫かと嘆く前に、
「Aさんって誰?」
と思ったのは私だけではないだろう。はっきり言って知名度はゼロに近い(失礼)。
そのせいか、記事が出るとすぐに、あちらこちらで彼女の“売名疑惑”が囁かれることに。果たして今回の行為は売名だったのだろうか。
まず、ふたりの情報はどうやって持ち込まれたのか?
同誌が映画のプロモーションイベントから板尾を追跡していることを見ても、目撃情報からの“タレコミ”ではない。そして、板尾がAと交際している、あるいはその日ふたりが会うという情報を事前に入手していたと考えていいだろう。
そして、この情報を入手した際の状況には、ふたつのパターンが考えられる。女性がAと特定されている場合とされていない場合。
つまり《板尾がAとデートする》というものか《板尾が女性とデートする》という情報だ。
前者の場合、話は簡単だ。写真が撮れさえすれば、あとはふたりを取材し、すぐに記事にできる。大変なのは後者の場合。知名度が低いので女性が何者かを特定するのに時間と手間を要することになる。
『FLASH』が撮った『ミスFLASH』の不倫現場
しかし今回の場合スクープした雑誌が『FLASH』だということがポイント。
記事に書いてあるように、彼女は『ミスFLASH』グランプリを獲得した過去があるという。これが“出来レース”なんじゃないかと疑惑を膨らますことになっている。
さらに新たな疑問が浮上する。
「具体的な情報がない場合でも、旬の人だからということで追跡調査することはありますが、板尾さんはそれに当てはまらないでしょう。
また彼が単に女性とデートするという情報だけでもどうでしょうかね。その女性と深い関係にあるとか、その日に深い関係になりそうだという情報がなければ編集部は動かないと思います」(写真誌記者)
それを知っているのはふたりに近い人物か、当事者だが、
「板尾や彼の知人がリークする可能性は低いと思います。何のメリットもなさそうですから」(前出・写真誌記者)
彼女の周りの人間がリークした可能性もあるので、まだ売名だとは言えない。
そこで気になるのは、彼女のツイッターでのツイート内容。雑誌の発売前、あるいはニュースサイトでの記事配信前に、
《取り返しがつかない。方法がわからない 違うって言ったって、違わなくされるんだ》
というフォロワーの好奇心を煽る意味深な書き込みがあったり、ネット上で話題になるやいなや、
《被害者ぶるつもりもないので~》(本人のツイートは削除済み)
と言っておきながら、自分から仕事を自粛したり、決まっていた仕事が全部白紙になったということを綴っている。
“自分は罰を受けているんですよ”、そう言いたいのだろうが、このツイートがかえって反感を買って、しっかり炎上。静かにしていればいいものを自ら騒ぎを大きくしているということで、これが“売名疑惑”を色濃くしている。
「この不倫騒動で、彼女の存在を気に留めている人は少ないですね。そもそも彼女がこの件で責められて、降りなければならないような仕事を抱えていたのかは、はなはだ疑問です(笑い)」(スポーツ紙記者)
だが、芸能人は騒がれてナンボ。売名が必ずしも悪いとは思えない。問題はその後だ。
「狩野英孝との一件で話題になった、加藤紗里は売名だと非難されました。しかし、結果的に全国区で売れるタレントとなり、テレビの露出も増えました」(前出・スポーツ紙記者)
“売名”が“有名”への踏み台になればいいのだが。
<芸能ジャーナリスト・佐々木博之>◎元フライデー記者。現在も週刊誌等で取材活動を続けており、テレビ・ラジオ番組などでコメンテーターとしても活躍中。