〈第三声〉
アクセサリーとアイドル
~「モテ」を意識するお年頃?~
先日、私の推しでもある2000年生まれ17歳の井上瑞稀氏(HiHi JET)が、軟骨にピアスを開けて番組に出演し、話題となりました。(イヤーカフ説もある)
「ピアスすらしていなかったのに軟骨だと!?」といった意見をはじめ、SNS内では、ファンの様々な意見で賑わっていましたが、面白かったことは肯定派と否定派にくっきりわかれていたことです。
ピアス問題を通し、Jr.担の人々が直面する成長への喜びと悲しみ、そしてJr.の成長について考えていきたいと思います。
たかがピアスと思った方にこそ、続きを読んでいただきたい。
まずはじめに、私は16歳から18歳の下あごが発達する前の少年に最も価値を見出しており、かつ私にとっては専門的な分野(←なんの)であることを述べさせていただきます。
この時期は、急に手足が伸びてしまうせいで、自身の身体の可動域が分からずダンスが下手になることや、エラが張ってきたり、あごが伸び始めたり、肩幅が広くなったりと、かわいさが徐々に薄れていく時期でもあります。
しかし、同時に彼らが「男性性」を獲得していく時期でもあります。
ただの少年が急に「モテ」を意識しだしたり、チャラくなったり、プライベートでの変化でありながら、舞台上の彼らにも大きく影響してくるため非常に面白いです。
そしてこの背伸びをする時期に見られる傾向の1つが、まさにピアスです。
ほかにも、急激に筋トレをしだす者。今までと違った系統の格好や、高めのブランド物に手を伸ばす者。そして、アクセサリーで身を固める者などが現れます。
※おもしろいことに、非都会の男子が、芸能高校に進学するパターンの時、
上述の傾向がより強く表れやすくなります。(自論)
背伸び具合がたまらなくかわいいとともに、昔の姿からは、少し切り離された彼が見えるため、残されたファンたちには少し悲しさや、置いてきぼり感があります。
今回の井上瑞稀氏の件も、彼自身の成長の中では軟骨にピアスくらい普通のことなのでしょうが、ファンからすれば「え、もう!? まだ学生だよね!?」と、両者には時差があります。
とはいえ、基本的にファン側には止める権利はありません。
しかし、普通にペアリングしちゃって、普通に相手特定されちゃって、普通にカノバレ(カレバレ)する人もいるじゃないですか。たかがアクセサリー、されどアクセサリーですね。
「左手薬指に指輪つけてる!!」とファンが騒ぐものの、実は自撮りのため、写真が左右反転してるだけでした~というのは、まだかわいいものです。
いま一度、ピアスの話に戻すと…
ピアスと処女性を結びつける人が男女どちらのアイドルファンにも見られますが
それに対し、48グループのあるメンバーが、
「ピアスの穴開いてたら、推しやめるとかバカじゃない?」と、発言したことが一時期話題となりました。もちろん、推しを辞めるまでいく人は珍しいと思いますが、この発想の根源はどこにあるのでしょうか。
そもそも儒教の考えで「身体髪膚(しんたいはっぷ)」という考えがあります。親からもらった「もの」は大切にしなくてはならないという考えです。
この考えが根付いていることもあり、日本などではピアスだけではなく、タトゥーや整形といった、親からもらった身体にキズをつけることをよく思わない風潮があります。
しかし、海外ではピアスを1歳で開ける人もおり、海外からの学生が、“日本の学校の校則ではピアスを禁じており困った。”という話を聞いたことがあります。
おそらく、ピアス否定派の人たちが好感を持てない理由は、校則で「禁じる」対象として扱われてきたものを、推しが若いうちにしてしまうことへの嫌悪感からだと考えられます。
たしかに、どことなく非行を連想させますし、前述の処女性との関連もこのあたりからきていると思います。
実際に、仕事の面では、ピアスをしていると「大河ドラマに出られない」ということは耳にします。当時の人はピアスをしていないため、耳に穴が開いていることはおかしいということになります(※同じ理由で、金歯や銀歯もタブー視されていると言われています)
ただ、実際に穴がある人でも、今は粘土のようなもので埋めたり、メイクで隠したりどうとでもなるので問題はなさそうです。仕事の面での問題はなさそうですが、演じる役が限られたりはしそうです。
最後に、儒教が日本以上に強く根付いている韓国のアイドルのほうが、日本以上にピアスを開けている人が多いことは面白い点です。
「○○兄さんの右耳は俺が開けたんだぁ」とか「僕の右耳の穴も○○が開けてくれたよね」とか、ほほえましい会話まで繰り広げてくれます。
Jr.も、メンバー間で穴を開けあっていたら、なんかいいなぁ、なんか。
Travis Japanのメンバーが穴を開けあっていたらほほえましいなぁ。
そして、それに感化された私は、韓国人の推しが日本で活動を始めて1年というタイミングで、彼と同じ場所に穴を開け、それを本人に報告し、無事引かれました。ありがとうございます。
私自身もSNSで配信などをした際、かなり多くの方から「穴開いていますか?」と質問攻めにあいました。ほかのアクセサリーにはそこまで敏感にならないのに、ピアスにはここまで反応するのは、やっぱり不思議ですね。
そして、ピアスとなると急にマネージメントも関わってきます。A.B.C-Zの河合郁人氏や橋本良亮氏が、デビュー当時ピアスが禁止だったことを告白しています。
私は、井上瑞稀氏が穴を開けた(イヤーカフ説もある)ことに対し、マイナスな感情は芽生えませんでした。おそらく、軟骨という場所が「だれかの真似したんだねぇ」「モテたいのかねぇ」という気にさせてくれたことが大きいと考えます。
というか、普通にエロかった。
エロいから良かったですし、エロいから嫌だった気もします。
井上氏の場合はどう見てもイヤーカフに見えたことも大きいです。穴が開いていることに対して驚きや嫌悪感を示すだけで、なんやかんやで推しのピアス姿は好きなのではないでしょうか?
中島健人氏(Sexy Zone)もグッズでピアスでもイヤリングでもなく、イヤーカフを販売しましたが、公演中つけておりエロかったですし(主観)、本人が感想を聞いた時も、客席の反応は悪くありませんでした。
ピアスはダメで、イヤーカフは良い。不思議です。
今回の井上氏は、初解禁だったタイミングがファンではなく、同世代のモデルなどの女子が多くいるスタジオだったことが、少し気にはなりましたがエロかったのでいいと思います。
実はイヤーカフでした~というオチを期待しながら終わりにします。
<プロフィール>
あくにゃん◎1995年生まれ。ジャニーズやK-POPをはじめとした、日韓のアイドルの応援が日々の生きがい。
日々のオタ活で感じたことを、独自の観点&独特な表現で言葉にするツイートも必見!
Twitter/ @akunyan621