妻たちが夫への罵詈雑言をぶちまけ、旦那の「死」を願う投稿サイト「だんなデスノート」が話題だ。

『ミヤネ屋』『スッキリ』『ワイドナショー』『月曜から夜ふかし』など各局の情報番組、バラエティ番組などでも紹介され、今では1日70万超のアクセスを誇る超人気サイトとなっている。

旦那の「死」を願う投稿サイト「だんなデスノート」

 夫目線で見れば「震えるほど恐ろしい」投稿がそこには並ぶ。そのタイトルだけでも十分に“凄さ”が伝わってくる。

 

「朝起きたら冷たくなって死んでますように」

「死体で帰ってこい! 赤飯炊いてやるから」

「旦那の歯ブラシで毎日トイレ掃除をしています」

「屍の前で大笑いしながら家族とハイタッチが夢」

「借金まみれの結婚生活、腎臓売って返済しろ」

「てめぇのことATMとしか見てねぇからな」

「安月給の癖に朝から風呂入ってんじゃねーよ」

「おまえはグロ裸体で歩き回るアンガールズ田中」

「松居一代さんの気持ちがわかる」

 

 

 妻たちの“叫び”には男性ならば恐怖を感じずにはいられないだろうが、妻を逆上させる夫たちの所業も半端ではない。ギャンブル依存、風俗、浮気、DV、アルコール中毒……。妻たちが不満を吐き出す、という主旨のサイトだが、見方を変えれば“ゲス夫たちのトンデモ行動図鑑”とも言える。

 このサイトの管理人である牧田幸一朗氏は、サイト開設の経緯をこう語る。

小さい頃から僕自身が、父親の悪口を母親から散々聞かされながら育ちました。その経験は僕のトラウマとなって、人間関係をうまく築くことができない時期がありました。今なら理解できるのですが、母親が父親の悪口を僕に聞かせていたのは、日頃のストレスがたまりにたまって、それが爆発していたのだと思います。

 ならば、世の母親たちがネット上で不満を吐き出せる場所が必要なのでは、そう考えて『だんなデスノート』を立ち上げました。ここで吐き出すだけ吐き出して、少しでも楽になってほしいですね」
 
 この話題のサイトの書籍化(『だんなデス・ノート 〜夫の「死」を願う妻たちの叫び〜』=宝島社より発売中)にあたり、担当編集者は1万人を超える「だんなデスノート」登録会員の投稿をすべて読破。数週間かけ、旦那に死んでほしい妻たちの罵詈雑言を読み続けた結果、「20年におよぶ編集者生活のなかで、これほど本をつくることがつらかったことはない」と涙したという。

 書籍は膨大な投稿のなかから、約150の“妻たちの叫び”が掲載されている。旦那の不倫、旦那とのセックス、DV、モラハラ、実行中の復讐といった項目に分けて紹介されている。

 女性にとっては共感できる部分も多く、ともすれば旦那への“復讐マニュアル”にもなりえる一冊だが、既婚・独身を問わず男性にとっては読み進めるのはつらすぎるはず……。
 
 特別収録された「だんなに贈るデス・ノート川柳」が、バカすぎる内容のためギリギリの救いか。

「押したいな 火葬のボタン おまえのな」

「パチンコ屋 そんなに好きなら 住んじゃえば?」

「北朝鮮 バカ旦那に向け ミサイルを!」

「おい!ハゲよ 口くさくっさー 足くっさー」

 一部では、「男性差別ではないか」という声もあがっているこの書籍だが、こんなゲス夫たちを誰も擁護はしないだろう……。読めばわかります!

『だんなデス・ノート 〜夫の「死」を願う妻たちの叫び〜』(死神=著/本体1100円+税 /宝島社) ※記事の中で画像をクリックするとamazonの紹介ページに移動します