「現役のころは、お酒もほとんど飲まなかった」
12月2日、宮崎県で講演を行った貴乃花親方の妻である花田景子さん。夫の横綱時代について話が及ぶと、酒席で自分の部屋の貴ノ岩に暴行に及んだ日馬富士を意識したような発言も飛び出した。
景子さんの青山学院人脈
彼女は11月の1か月間だけでも茨城、北海道、栃木、愛媛、埼玉と、まさに全国を講演会で飛び回っている。
「実は景子夫人が精力的に講演活動をするウラには、この収入で貴乃花部屋の金欠を少しでも解消したいという思いがあるんですよ。大金を援助してくれるタニマチが幅をきかせるのを嫌がり、1口2万円からのサポーター制度を導入したのも、おかみさんのアイデアですからね」(スポーツ紙記者)
先週号の週刊女性が初公開した、昨年12月に貴乃花ファミリーの忘年会で配られた2017年の『女装カレンダー』も景子さんが企画。スタジオやメイク、スタイリストなども彼女が手配したという。
「カレンダーには貴乃花一門の4親方だけでなく、時津風や出羽海などの別の一門の親方も加わっていました。つまり、“女装”というハメをはずすことを乗り越えるほどの結束があるということ。
大横綱だった貴乃花親方のカリスマ性もありますが、景子夫人のおかみさんたちに対する気配りも、ファミリーの結束を固くしているようです」(相撲ライター)
協会内では孤立しているといわれる貴乃花だが、水面下では彼を応援する親方たちがかなりいるとの声も。その勢力拡大にひと役買っているのが、景子さんの青山学院人脈だという。
「青学では現在、スポーツに力を入れていて、特にラグビーと相撲には入学枠があると言われています。その相撲枠を牛耳っているのが、貴乃花と景子さん。娘さんたちも在学中ですし、いまだに隠然たる力が働いています」(テレビ局関係者)
日馬富士の親方である伊勢ケ濱親方の子どもも青学。おかみさんである淳子夫人と景子さんは、まさに“ママ友”だったという。
「小学校の謝恩会でクルーザーを貸し切り、司会までしたのが景子さんでした。学校の近くにあるダイニングバーでは、ママたちを引き連れて3000円以上するランチを食べている彼女の姿もよく見ましたよ。まさに“ボスママ”でしたね」(同じ学校に子どもを通わせていたママ友)
“ボスママ”とは保護者会やママ友内で中心的な存在の人のこと。そんな彼女が次に狙うのが角界内での“ボスおかみ”だ。
「日馬富士はおかみさんである淳子さんのすすめで、長女に青学を受験させたんです。結果的に合格したのですが、それは景子さんのお墨つきを得たからといわれています。だから、お子さんを青学に入れたい力士は、貴乃花親方に逆らえないんじゃないですか」(同・ママ友)
そんな中、貴乃花と確執が表面化している協会のナンバー2である尾車親方は、12月7日に都内で行われたある地元有力者が主催したパーティーに出席していた。
「さすがに微妙な時期だと思ったんでしょう。壇上に上がると“いろいろありますから、ここにはいなかったことにしてください”と挨拶していました。
ですが、大関・琴風時代にリリースした『まわり道』を熱唱すると会場は大盛り上がり。10人ほどから“ご祝儀”をもらうと、満面の笑みを浮かべていましたね」(パーティーの出席者)
力士たちは12月3日から17日までは九州を巡業中。暴行問題で外出などが厳しく制限されている中で、ナンバー2親方がパーティーで“ごっつぁん”とは……。
そんな体質を改革しようとする貴乃花と景子さん。ふたりの力で相撲界を変えることはできるのだろうか─。