「やっぱり神も恋をするんだなというところに共感しました。逆に、恋をしているのに、なんで涙を流さないんだろう? と不思議に思いましたね。誰かを愛したら、うれしいこともあれば、悲しいこともあるじゃないですか」
主演ドラマ『ハベクの新婦』で演じた、水の神ハベクについて語ってくれたナム・ジュヒョク(23)。もしかして、涙もろい?
「(テレながら)そうですね。涙の量が、人よりちょっと多いかもしれないです(笑)」
飾り気のない笑顔を見せる。
水国王となるために必要な神石を手に入れるために人間界に降りてきたハベクが、ヒロインのソアと運命の出会いを果たすことから始まる今作。常に上から目線で、“(自分に)惚れても、つける薬はない”なんていうキュンとさせるセリフを平然と言い放ったかと思えば、帰りの遅いソアを心配して家の外で待っていたりと、究極の“ツンデレ”ぶりを見せる。
「僕には、(女性をキュンとさせる行動が)できないですね。恥ずかしいです。釜山男子(日本でいう九州男子のように男らしい男性)なので、表現するのが苦手で」
劇中、ハベクからいちばん欲しいものは? と聞かれたソアは“お金”と答える。
「そのとき、ハベクは“お金よりも幸せ(のほうが大事)だ”と言うんですが、同じ意見です。僕が幸せを感じるのは、満足した演技ができて、褒められたとき。今回のドラマは、自分にとってターニングポイントになる作品になったと思います。
得たものが、とても大きかったので。自分にはなにが足りなくて、その問題はなんなのかということも正確にわかったように思いますし。それは今後、残念な部分を補い、克服していけるということですよね。そう考えることが、演じることへの原動力になると、思えるくらいに成長したんじゃないかって」
俳優デビューして、まだ3年。すでに今作を含め2作品に主演し、数々の話題、ヒット作への出演も果たしている。いまは、スクリーンデビュー作の撮影中というシンデレラストーリーは、ひと作品ごとに、いい評価を残し続けているから。今作でも、ハベクの切ない表情に心を動かされたと伝えるとすぐに、
「わぁ~! 僕も好きなんです(笑)。ソアに好意を抱いてからのハベクの眼差し、切ない目をぜひ見て欲しいですね。ただ、僕自身は、ソアのように手がかかる女性は……(笑)」
本人オススメの胸キュンシーンとともに、もうひとつ見どころを加えるとすれば、ハベクが神の国で過ごしているときの美しすぎるビジュアルと、水に絡むシーンで披露してくれるたくましい肉体。
「当時は、運動や食事制限をして、死ぬ思いで身体づくりをしました。本当につらかったんです。だから、これ以上は無理。だって、今作を含めて3作連続で水に関連する役だったんですよ。もう、勘弁してほしいです!(笑)」
年末年始の予定は?
クリスマスにデートするなら…
「(悲しそうに)映画の撮影が入っているので、年末年始は遊べそうにありません……。もし、デートするなら、NBA(米プロバスケットボールリーグ)のビッグマッチがクリスマスにあるんですよ、それを見に行きたい! 相手がイヤだと言ったら? ひとりで見に行きます! 僕が幸せだったら、いいんです!!(笑)」
※学生時代、バスケの選手でケガをするまでプロを目指していたそう。
<プロフィール>
ナム・ジュヒョク 1994年2月22日生まれ。A型。オーディションで入賞したことから、2013年モデルデビュー。その後、出演したバラエティー番組で注目を集め、ドラマ『恋するジェネレーション』(’15)『恋はチーズ・イン・ザ・トラップ』(’16)、『麗〈レイ〉~花萌ゆる8人の皇子たち~』(’16)に出演。『恋のゴールドメダル~僕が恋したキム・ボクジュ~』(’16)で初主演を果たした。
<出演情報>
『ハベクの新婦』
来春DVD レンタル開始・発売予定