一般女性のアタマをポンポンする福士蒼汰('16年12月)

 福士蒼汰に初ロマンスか‼ 『女性セブン』が報じたものだが、福士はこれまで熱愛の噂がまったくなかったというわけではない。

「共演した女優と噂になることが多かったのですが、写真誌に撮られたこともなく、すべて噂話で終わっています」(スポーツ紙記者)

 今回キャッチされたお相手は共演女優ではなかった。MISATOという27歳の女性。同誌によれば舞台やイベントに出演するなど、タレント活動をしており、

《業界では“ベビーフェイス美人”で有名です》

 となっている。そして記事のタイトルには“インスタ美女”と綴られているが、いったい“インスタ美女”って何⁉

 彼女のことを聞いてみても、私の周りでは知っている人は皆無。

 そして掲載された二人の写真を見ていると、何やらきな臭い感じが……。同じように感じた人は多いようで、ネットでは早速、

「ハニートラップではないか」

 という書き込みが見られる。

 検証してみよう。

ポイントその1:写真

 ページを開いてまず目に入ったのは、お互いの身体に手をまわしてたたずむ、ツーショット写真。

 写真には、彼女の顔がはっきりと写っていて、しっかりカメラ目線になっている。偶然か、あるいは不審な車が気になって見ていたとも思えるが、カメラの位置を認識しているようにも見える。二人が立っている場所が横断歩道で、信号が青になるのを待っているところだというが、福士もカメラに向かって凝視しているように見え、目線の先にはいったい何があったのか。

 そして福士はマスクでしっかり顔を隠しているが彼女はそのまま。

 次に、彼女がひとりで写っている写真。自宅から出てきたところだろうか、歩いている姿を捕らえている。こちらも正面を向いていて、しっかりカメラ目線だ。

 これだけではまだなんとも言えないが、少なくともカメラには気づいているようだ。

ポイントその2:記事の内容

 記事には、ふたりのデートや彼女のプロフィールについて割と詳細なデータが盛り込まれている。

 デートの日付は1月27日。本が出来上がったのが31日。入稿は29日と考えられ、となると取材に要した時間は2〜3日間。

 ここで気になるのは、彼女が無名のタレントだということ。顔も名前も知っている人は少ない。ネットでも

「この子、誰?」

 という書き込みが多い。それなのに、短い時間で特定できている。記者がかなり優秀なのかもしれない。あるいはたまたま、スタッフの中に彼女を知っている人がいたか、事前に詳細情報が入っていたか。

 どちらかといったら後者の可能性が高そうだが、それならば、その情報がどうやってもたらされたか。

本人たちも含め、二人にかなり近い人物からでしょうね」(写真誌記者)

 情報提供がなされる場合「大きく分けて、提供者が交際を快く思っていない場合と、ただ単に交際を公にしたい場合に分かれます。後者の場合は本人も了解しているので取材が楽です」(前出・写真誌記者)

 記事中に、二人が食事したお店の常連客の話が出ている。知人でもない客が、彼らと一緒にいた男性を友人と断定しているのも不思議だ。

 そして記事を読んでいくと、あることに気付く。

 二人のコメントがないことだ。週刊誌がこの手の記事を掲載する場合、通常はタレントの所属事務所に取材しコメントをもらうのだが、コメントを出さない事務所もあるので、福士に関しては良しとしよう。

 だが、MISATOに話は聞いてないのか?

本人が仕掛けた場合は、取材を受けないことが多いですね。それでもアリバイ的に“直撃したが何も答えてくれなかった”くらいは書くんですけどね」(前出・写真誌記者)

 かなり濃いグレーだとしても真相はわからないものだが、こうやって週刊誌の記事を深読みするのも一興なのでは。

<芸能ジャーナリスト・佐々木博之>
◎元フライデー記者。現在も週刊誌等で取材活動を続けており、テレビ・ラジオ番組などでコメンテーターとしても活躍中。