受験シーズン真っ盛り。期待と不安を胸に試験に臨む受験生に、現役東大生が熱くメッセージ! TBS系クイズ番組『東大王』(日曜夜7時)に出演する東大生4人に聞いた名言とは。受験生を抱え、合否が気になる親にとっても支えになるかもしれません。
「1年頑張ったら、人は神にでもなれる。」(医学部4年/水上 颯)
受験勉強にとりかかるのが同級生よりも遅かったので、出典は忘れましたが、この言葉を思い出して自己暗示をかけていました。神というのは語弊があるけど、そのときは真に受けて頑張ることができた。人より遅かったけど、1日1日できることを頑張れば、自然と力がついてくる。結果が悪かったとしても、それまでの過程が全力投球できたのかが、いちばん大切だと思います。
「やれば、できる。」(教養学部1年/鈴木 光)
勉強は、やればやっただけ伸びるものだと思っています。自分で限界を決めずに、コツコツと学べば、合格に近づくと考え、支えにしていました。言葉ではないですが、家族の支えも大きく、試験当日のお弁当にカツサンドが入っていたのはうれしかったです。ストレスがたまったときも、“自分で決めたことから逃げ出さない”とアドバイスされ、また頑張ることができました。
「無知であることは恥ずかしくない。無知に甘えることこそが恥ずかしいのだ。」(大学院修士課程1年/伊沢拓司)
中学生くらいのときに本か新聞で読んだ、落語家・桂文枝さん(5代目)の言葉です。戒めとなるいい言葉だと感じ、それ以来、座右の銘にしています。受験勉強でも知らないことを恥ずかしがっていたら、前進も上昇もないと思います。クイズ番組でも知らないことがあるけど、取り繕うことはしないで、何事も前向きに知ろうとする姿勢で出演しています。
「わからないことは、すぐに聞く。」(理学部4年/鶴崎修功)
自分で考えてもわからないことは、他人に頼ります。高校のときには、苦手なことを得意な同級生に教えてもらい、職員室にも入り浸って先生に質問していました。わからないことは、そのままにせずに、解決するまで聞きます。わからないことをわかるまで調べたり、考えたりするのは、親が辞書などで調べている姿を見ていて、影響を受けたと思います。
東大受験で自身を支えて合格に導いてくれた名言や、その言葉との出会い、エピソードをまとめた日めくりカレンダー『日めくり 現役東大生を合格させた名言』から、厳選した金言の数々をさらにご紹介!
「人にできて、きみだけにできないなんてことあるもんか。」(文学部3年/平澤瑞樹)
こう言われたのび太が、ひみつ道具に頼らずに竹馬をマスターできたという、ネットで見つけた言葉です。高3の秋ごろ、周りに比べてなかなか数学の成績が伸びずに悩んでいたのですが、この言葉と出会って前向きになりました。いつものび太にあきれている印象のドラえもんが言ったため、さらに心に刺さりました。
「努力は必ず報われるとは限らないが、報われた人は努力した人の中にしかいない。」(教養学部1年/高木美咲)
東大にすでに進学していた、ある先輩の言葉です。私のクラスでは数人しか東大を受けなかったのですが、そういう環境において、とにかく努力し続けて絶対合格しようというモチベーションになりました。
「基礎に戻るタイミングに、遅すぎるなんてことはない。」(教養学部2年/伊東 潤)
数学が苦手で悩んでいるとき、父に言われました。続けて、「自信がなくなったら、得意科目でも恥をかなぐり捨てて、基礎に戻るべきだ」と。そこで、高3の夏にもかかわらず、高1がやるような問題集を進めていきました。おかげで、少しは数学の成績がマシになり、気もラクになりました。
「段取り八分。」(教養学部1年/島田真志)
幼少期から受験期に至るまで、母にずっと言われ続けていました。何ごとも段取り、つまり準備が第一で、それを徹底すれば、事の8割は終わったようなものだという意味です。この言葉のおかげで、受験中も常に準備やスケジュール管理を意識し、徹底できました。
「貪欲であれ、愚直であれ。」(法学部1年/宮村 颯)
友達が持っていた英語のリスニング教材に、式典でのスティーブ・ジョブズのスピーチ内容が収録されていて、この言葉を知りました。たった4単語(Stay hungry. Stay foolish)でここまで多くの人の心をつかめるのかと感動し、励みにした覚えがあります。