JUNHO(From2PM) 撮影/廣瀬靖士

 夏をメインにソロ活動を行ってきたJUNHOが、初めて冬にソロミニアルバムをリリース! さらに誕生日に発表するという特別な意味を持つ作品を通して、これまで聞けなかったJUNHOの思いを、いつものようにテンポよく語ってもらいました。

 さらにシャープになったフェイスラインと、久々の黒髪で「お願いします」とお辞儀しながらスタジオに入ってきたJUNHO。“イ・夏”というキャッチフレーズがつくほど、ソロ活動は夏をメインに続けてきた彼の6枚目となるミニアルバム『Winter Sleep』は、初めて冬にリリースする作品。さらに、誕生日(1月25日)に発表した記念作となった。

――昨年夏の取材より、全体的に小さくなられた気がします。

「はははは、ちっちゃくなったって(笑)。韓国で主演したドラマ『ただ愛する仲』の役づくりで7キロくらい体重を落としました。でも、ソロデビューミニアルバム『キミの声』のときのほうがやせていたんですよ」

――黒髪も新鮮ですね。

「けっこう、久しぶりです。映画『二十歳』のとき以来だから、3年ぶりくらいかな。今回のミニアルバムでまわる全国ツアーのために黒くしました」

――ドラマの撮影と並行して作業されたミニアルバム。ものすごく忙しかったんじゃないんですか?

「半端なかったです(笑)。僕はもちろんですが、スタッフのみなさんも苦労してくれたおかげで、特別な日にお届けすることができました。僕自身だけじゃなく、ファンのみなさんへのプレゼントにもなったんじゃないかなと思って、とても幸せな気分です」

――今回も作詞、作曲、アートワーク、ミュージックビデオとご自身でプロデュースされたんですよね。絵本をイメージしたジャケット写真がとても素敵です。

「想像していたものをうまく表現できるか、不安もあったんです。でも、写真を絵のように加工して、冬のイメージがよく出ているものに仕上がりました。ポスターにして家に飾っておきたいくらい気に入っています(笑)。収録曲も、夏に発表してきたものとは違う、しっとりしたなかにも力強さのあるものを選びました」

――タイトル曲『Winter Sleep』は、疲れた心を癒してくれるミディアムテンポの温かい作品。自分自身との対話をモチーフにつくったとお聞きして、歌詞の内容が特に気になりました。

「アーティストや俳優ではない自分が、芸能界に生きる自分に語りかけるような、そんな歌詞になっています。それと同時に、多くのみなさんの気持ちを代弁しているとも。日常を忙しく生きていると、ときには、休みたい、遊びたいという気持ちになることもあるじゃないですか。そんなとき、動物が“冬眠”するように、力を蓄える時間をつくろうよと語りかけているような内容です」

初めて歌手になりたいと思った17歳

――ひとりの男性イ・ジュノさんは、スターのJUNHOさんを忙しすぎるんじゃないかと思っている?

「う~ん。たしかに、そうかもしれないと思うことはあります。本当に、ときどきですが。理想や夢に向かって進んでいるけれど、物事がうまく進まないときなんかに。そんなとき、みなさんと同じように「生きることって、疲れるな」と思うことはあります。でも、正直に言えば、いま、自分自身の生き方にとても満足しているんです」

――その言葉を聞いて、なんだか安心しました。

「今回、自分の奥深くにある感情を引き出してきたんです。これまでそういう部分を表現した曲があまりなかったので。気持ちが温かく穏やかになるような、そんな曲をつくりたかった。さっき自分の生き方に満足していると言いましたが、前ばかりを見て必死に生きていると、いまの幸せを感じられないことが多いんじゃないかと思うんです。

 僕は、よく後ろを振り返ります。そうすると、以前はできなかったことが、できていたりする。いまある幸せを感じるからこそ一生懸命、走り続けることができているんだと思います」

JUNHO(From2PM) 撮影/廣瀬靖士

――歌詞に“10年も経つのにあっという間だよ”とありますが、これは2PMの活動のこと?

「はい、2PMとして走り続けてきた時間です。本当に、あっという間でした。“まだ心17なのに”というフレーズもあるんですが、それは本当に実感していること。初めて歌手になりたいという夢をもったのが、17歳でした。いまだにデビュー前の練習生時代の出来事を鮮明に思い出せるんです。課題として出されたダンスも踊れますよ。もともと記憶力だけはいいということもありますが(笑)」

――この10年の間には、歌詞のように“叫んで辞めてしまいたくなって”ということもありました?

「もちろん。でも誰にでもあることですよね。出来事の大小にかかわらず「やってられない」と思うことは」

――叫びたい気持ちを誰かに伝えることは?

「ないですね。冗談で「もう寝たい」とか「家に帰りたい」とかって言うことはありますけど」

――話すことでスッキリする人もいますよね。とくに女性に多い気が。

「そういう方もいらっしゃいますよね。でも100パーセント自分のことを相手に理解しもらうのって難しい。「大変なんだ」って伝えたら、逆に相手から「僕のほうがもっと大変だよ!」って言われたりして。ただ、話を聞いてほしいだけなのに。ほかにも、自分の悩みを伝えたら、解決方法を提示されたりすることもあって。「それはわかっているけど、できないから悶々としているのに!」って思ったり(笑)。

 実は、この曲を書いたことで、僕自身がすごく癒されています。自分が受けているストレスや心配事や悩みが、音楽によって健康的に解消されている感じがして。だから、いつも部屋で聴いています。韓国語バージョンにリミックスも。シャワーするたびに歌っているし、ミュージックビデオも繰り返し見ています(笑)」

ときどき帰る家は“冷凍倉庫”のようで…

――初主演ドラマ『ただ愛する仲』のロケ中も?

「撮影中は、まったく聴いていませんでした。音楽自体に触れていなかっですね。実際に起こった事故をモチーフにした作品ということもあって、全身全霊で役に入り込みたくて、ギリギリまで自分を追い込みました。なので、ドラマの内容的に演じたキャラクターの気分がよくなっていたとしても、聴けなかったんです」

JUNHO(From2PM) 撮影/廣瀬靖士

――前作のドラマ『キム課長』で、『2017KBS演技大賞』の優秀賞とベストカップル賞を受賞。ほかにも賞を受賞され、高い評価を受けての初主演ですね。

「優秀賞をとったのは、すごく自慢したいです(笑)。今回の『ただ愛する仲』でも、たくさんのことを学びました。多くの出演者やスタッフの方々がいらっしゃるなかで、主演なのでドラマをリードする立場。できていたかはわかりませんが、現場を盛り上げることがいかに大事かを感じました。素直に自分を表現しながら、責任感を持つことの重要性も学んだように思います」

――演じたガンドゥとの共通点はありましたか?

「事故をきっかけに両親を失い、自分も足をケガしてサッカー選手の夢を失った彼と、僕の人生はまったく違います。似ている部分があるかどうかもよくわからなくて……。ドラマを見ていると不思議な気持ちになることがあるんです。これは、本当に僕かな? って。それは、演技がうまいとか、役そのものになっているとかでもなく……、なんとなく僕とはなにかが違うと感じる。表現するのが難しい気持ちに」

――JUNHOさんの引き締まった身体も見られたり、ヒロインとのキスシーンもあるようですね。

「本当に、たいしたものじゃないですから(笑)。息もつかせない展開でというのとは違うんですが、見ているとどんどん引き込まれていくドラマになっていると思います。ジワジワと心に沁み込んでくる作品なので、好きになってもらえたら、うれしいですね」

――ドラマの日本初放送(CS衛星劇場にて2/28に1話先行放送。3月22日から本放送スタート)直前まで全国ツアーが続きますね(2/17、18名古屋国際会議場センチュリーホール、2/23、24日本武道館)。もし、1日休みをもらえたらなにがしたいですか?

「1日じゃ足りないです! 1週間くらい旅行に行きたい。場所は家じゃなかったら、どこでも(笑)。ドラマの撮影中、5か月間、釜山にいてほとんどソウルの家に帰れなかったんです。休みでソウルに戻っても曲づくりやレコーディングで。

 ときどき家に帰ると、人が住んでいないから冷凍倉庫のように冷え切っているんですよ。飼っているネコも実家に預けているので長いこと会えていなくて。寂しくて叫んでしまいそうです(笑)」

曲作りのこと、
刺激をくれるメンバーのこと

■今回のミニアルバムを含め、自身のソロ曲や2PMの曲を作詞・作曲していますが、曲づくりを始めたのはいつ?

「初めて2PMの単独コンサートをしたとき、まだオリジナル曲が少なかったこともあって海外のアーティストの曲をカバーしたんです。それが曲づくりのきっかけになりました。素晴らしい海外のアーティストの曲には届かないかもしれないけれど、せっかくなら自分たちの曲を歌いたい、それなら自分でつくるしかないと」

JUNHO(From2PM) 撮影/廣瀬靖士

■いちばん最初につくった曲は、誰かに聴いてもらった?

「チャンソンに聴いてもらったら、「いいね」って。ほぼいつも、そう言ってほめてくれるんです(笑)。中には、ちょっと恥ずかしい気持ちで聴いてもらうときもあって。だから、本当にありがたい友達です」

■『Winter Sleep』の歌詞“まだ、目覚めたくない”と思ったのは?

「今朝です。5か月間、ドラマの撮影をしていたんですが、思う存分、寝たことが1度もないんです。最近は、ベッドで寝たことすらなかった。移動中に車で寝るくらいで、シャワーを浴びる時間も限られているような生活でした。なので、日本でのツアー中は、しっかり睡眠時間が確保されています!(笑)」

■積極的に曲づくりをしているJun.Kさんやテギョンさん、ウヨンさんの存在は刺激になる?

「メンバーよりも、自分自身に刺激を受けます。これって、かなりカッコつけている感じに伝わりますか?(笑)。そうじゃないんです! 僕がいちばん刺激を受けるのは、いろいろなチャレンジをしながら、それがなかなかうまくいかないとき。もっとうまくできるように頑張らなくちゃって。

 ロックやラップ、R&Bとジャンルを問わず、音楽全般が好きで、その好きという気持ちを表現したいと思っています。メンバーからいちばん刺激を受けるのは、彼らがイケメンだなと思うとき。そう感じるたびに僕も一生懸命、努力しています! って冗談ですよ(笑)」

■本当に2PMのみなさんは仲よしですね。年明けに入隊中のテギョンさんが休暇をとったときは、集合したようで。

「あのとき、僕は釜山でドラマの撮影をしていて参加できなかったんです。1月にJun.Kさんの誕生日パーティーもあったんですが、それも行けなくて。しかたがないですね……。メンバーに会うと、とっても気持ちが落ち着きます。それと同時にすごくうれしくて、テンションが上がるのも感じます。

 ドラマの撮影でしばらく離れていたから、なおさらかもしれない。つい最近、済州島広報大使に選ばれて、久しぶりにメンバー(入隊中のテギョンをのぞく)に会ったんです。すごくおしゃべりになっている自分に気づきました(笑)」

■誕生日にメンバーから連絡が来る?

「直接、電話っていうのは、あまりないですね。もちろん、メッセージアプリのグループチャットで“誕生日おめでとう”っていうやりとりはありますよ。SNSでも。以前、“これが(誕生日に)必要なんだ”ってグループチャットに送ったら、“自分で買いなよ”って返事が来ました(笑)。(吹き出しながら)そう送ってきたのは、チャンソンなんですけどね」

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