香取慎吾 撮影/吉岡竜紀

「公開日が近づいてるのに、撮影が一向に始まらなくて(笑)。やっと“始まった!”って言えるのがうれしいです。この世界にもうちょっといたいけど、あっという間に終わっちゃうんだろうな

 稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾が出演する4つの短編からなるオムニバス映画『クソ野郎と美しき世界』。

 4月6日の公開が迫る中、『慎吾ちゃんと歌喰いの巻』の撮影現場を直撃! 香取が演じるのは本人役で、劇中には彼がこれまで描きためてきた絵がズラリ。香取のアトリエに行き、絵を選んだという山内ケンジ監督も絶賛で、

「選んでと言われてもすごい量で。全部持ってきたかったけど飾りきれない(笑)。小さいものから巨大なものまでどれも面白いんです」

 物語では、中島セナが演じる歌を食べて生きる少女“歌喰い”と、歌えなくなったアーティストの不思議な関係が描かれる。

「最近も“歌を奪われた”みたいな感覚があって、ふと考えるともう何か月も音楽を聴いてないなと。でも久しぶりに聴いたらやっぱりいいなって。僕にとって音楽は絵と同じ。自分の心情を映し出すものなんです。歌も当分歌ってない(笑)。

 昨年の『72時間ホンネテレビ』でも歌ったけど、あのときはただただ必死で。気持ちよく歌い上げるみたいな感覚では、最近は歌ってないですね。歌いたい気持ち? ありますよ!

 ちなみにタイトルにもある“クソ野郎”について聞いてみると、

すごい好き。ダメなクソ野郎っていうよりは、どこかカッコいい存在。映画でもダメなやつがヒーローだったりするじゃないですか。クソ野郎が大活躍して地球を救っちゃったり。

 でも橋田(壽賀子)先生が“クソ野郎ってタイトル、こんなの誰も見ない”って言ってました(笑)。あまり言うなって言われてるんですけど、これ言うの好きなの。最高ですよね!」