幾多の困難を乗り越えてきたからこそ、お互いを思いやれるようになったリリコと四郎。(c)NHK

 来週の朝ドラ『わろてんか』の見どころをご紹介!

『マーチン・ショウ』招集の詐欺騒動で大騒ぎになった北村笑店に、何やら雰囲気のいい男女が2組――。

「うちな、四郎のことが気になってんねん」

 と物憂げな表情で、てん(葵わかな)に相談したリリコ(広瀬アリス)。口を開けば衝突ばかりしていたふたりだが、四郎(松尾諭)も自分が体調を崩したときに介抱してくれたリリコに心を寄せている様子。やはりコンビで近くにいると惹かれ合うのかも。リリコの気持ちをてんも後押しし、カップル誕生は時間の問題!?

 対して、隼也(成田凌)とつばき(水上京香)のふたりには、不穏な空気が――。つばきの協力で、再び『マーチン・ショウ』の企画書を書き上げた隼也。会社として、ついにショーの実現に動きだした。喜ぶ隼也だが、ともに頑張ってきたつばきから、

「私、結婚するんです。親の決めた許嫁(いいなずけ)がいて……。私、あなたのことが好きでした」

 という突然の告白を受けて愕然(がくぜん)。しかも彼女は、北村笑店が取引している銀行の頭取の長女ということが判明し、隼也は自分の思いを封じて別れを決意したのだが――。

 思えば、てんと藤吉(松坂桃李)も“身分違いの恋”という周囲の反対を押し切って駆け落ちした。息子の恋の行方をどう見守るのか?

日本初のレビュー公演『マーチン・ショウ』ってどんな舞台?

 隼也が詐欺にあい、その後、伊能(高橋一生)が日本公演の実現に動きだした『マーチン・ショウ』。このショーは、昭和9年に吉本興業が招集した『マーカス・ショウ』がモデル。20人ほどの編成で、音楽やコント、踊りで構成されたレビューでアメリカ各地を巡業していた。

(c)NHK

 ドラマでは一流のエンターテイナーたちのように描かれているが、実際は二流どころの芸人たちの集まりだったという。しかしメンバーには、のちに俳優や歌手としてブレイクしたダニー・ケイも加わっていたので、先見の明があったということかも!?