(左上から時計回りに)神田うの、市川海老蔵、松嶋菜々子、内村光良、工藤静香、入江陵介、清宮幸太郎、羽生結弦

 平昌五輪で2大会連続の金メダルを獲得、“異次元の演技”で国内外を沸かせた羽生結弦選手。その羽生選手が小学生のとき宮城県仙台市で指導を受けたのが都築章一郎コーチだ。現在も『横浜銀行アイスアリーナ』のリンクで、将来のプロフィギュアスケーターの指導にあたっている。

五輪後は生徒が増える

「都築先生は20人から30人を指導しており、やはり(オリンピックを含めて)競技で上を目指したいという生徒が多いとは思います。個人レッスンは、インストラクターによって料金は異なりますが1回1時間弱で3000円から5000円になります。技術や振り付けなど、どの部分を教えてもらうか、またどういった目標を持っているかなど、お子さまや親御さんの方針によって指導も変わります。

 通常の幼児、小学生が行くグループ教室は平日に月4回通って6480円(以下、料金はすべて税込み)、土日の教室は同じく月4回で7560円になります」(担当者)

 2月7日に放送された『1周回って知らない話 フィギュアSP』(日本テレビ系)では、海外で活躍するトップ選手の例として、個人レッスン料は年間390万円から480万円かかるとされた。

「単純に毎日、数時間滑って年間費として算出すると(300万〜400万円)そうなるかもしれません。またプラス衣装代やスケート靴の費用なども加算されての数字だと思います」(同・担当者)

 五輪後はとくに生徒が増える傾向にあり、“習い事”として始める生徒、競技選手を目指す生徒と、一概に高額になるとは言えないようだ。

 習い事として、一般家庭でも人気なのがスイミングだ。

 '12年のロンドン五輪競泳で、3個のメダルを獲得した入江陵介選手(イトマン東進)を育てた『イトマンスイミングスクール』。スイミングが子どもの成長に与える影響についてイトマンスイミングスクールはこう述べる。

「水の中では全身をバランスよく鍛えることができます。また水の抵抗を受けたり呼吸が制限されるため、心臓、肺などの呼吸・循環器官の働きを盛んにし、発達を促進すると言われています。これらの機能の向上は、ほかの有酸素運動にも有益だと言われているのです」

一流選手たちの習い事事情

 また神経系の発達がピークに達する幼児期に浮力を使って身体を自由に動かすことは、空間認知能力が鍛えられるなど脳の発達にもよい影響を与えるのだという。スイミングが選ばれる、人気の秘密はここにもあるのかもしれない。

 気になる月謝は、イトマンスイミングスクール東京・神奈川校舎の場合、4歳からのジュニアクラスは週1回で8100円、週2回で10260円、週3回は10260円から。また本格的に競技に打ち込む選手クラスは週6回で10800円から(他クラス月謝は文末の※1参照)となっている。そのほか初期費用として入会金5400円、教材費2500円、水着や帽子などの道具代4894円〜(ジュニアクラスの場合)がかかる。

 '16年のリオ五輪体操団体総合で金メダルに輝いた加藤凌平選手、田中佑典選手、山室光史選手が所属する『コナミスポーツクラブ』。子どもたちに合ったスポーツを通して身体の成長を促すキッズスクール『運動塾』では、生後8か月から通えるベビー体操をはじめ、リズム体操などで子どもの自立を促進するスポーツリトルコース、鉄棒や跳び箱、マットなどの基本運動に挑戦する体育児童コースなどを展開している。

 このほか競技会にも取り組むジュニア体操コースや選手コースもあり、スクールから体操競技部まで一貫した指導・育成体制を整えている。

「運動塾では、ほめて伸ばす指導を大切にしています。運動能力の向上に効果的なコーディネーショントレーニングを取り入れながら授業を行っています。“コーディネーション能力”とは自分の身体を思いどおりに動かすために必要な能力です。五感でとらえた情報を素早く処理し、脳からの命令どおりに瞬時に適切に身体を動かす能力で、それを育てるにはさまざまな動きを経験することが重要です。吸収力の高い幼少期・児童期に多くの運動経験をすることが、これらの能力を育てます」(広報室)

 同スクールでは入会金は徴収されず、会費と会員証発行手数料として1080円。加えてユニフォームやノートなどの指定商品を購入する。体操スクールの実施施設や月々にかかる料金は各施設で異なるとのこと(※2参照)。

 スポーツ系の定番が野球だ。大型ルーキーとして北海道日本ハムファイターズに入団した、清宮幸太郎を擁して'12年に世界選手権を制した東京北砂リトルリーグはというと、

入団時にいただくのは1万円で、お月謝が月に5000円とほか500円の費用がかかり、月に6000円くらいですね。あとは各自の道具にユニフォーム代。ユニフォームは2年のレンタル式で5000円です。

(清宮選手が)早実に進学したときには“入りたい”という入団希望者は多かったです。プロというよりは高いレベルで野球をやりたい、その後にシニア、高校野球を目標にする選手が多いと思います」

芸能人の子どもたちは

 芸能人のパパ、ママも子どもの習い事に夢中だ。

「最近では松嶋菜々子さん、市川海老蔵さん、意外なところでは内村光良さんのお子さんも、それぞれのバレエ教室に通っているみたいですね。プロになれるのはごく一部ですが、宝塚音楽学校に通う松岡修造さんの長女のように、芸能関係に進む生徒も多いようです」(芸能レポーター)

 芸能人の卒業生も多い、松山バレエ学校本校の小学生クラスを見ると入会金18900円。月謝は学年ごと、週2回から7回の教室で変動、最低で月18360円から最高で30240円。気軽に、とは言えないさすがの価格だ。

 各音楽教室もすっかり定番となっている。

「木村拓哉さんと工藤静香さんの娘さんたちは幼少よりフルートとバイオリンを習い、現在も音楽に特化した学校に進学しています。ほかにも神田うのさん、東尾理子さんらは“音育”に熱心です」(前出・芸能レポーター)

 バイオリニスト鈴木鎮一さんが創始したスズキ・メソード音楽教室では、各指導教室によって価格は変動。例えばあるピアノ教室では、入会金がスズキ・メソード本部に5000円、教室に5000円。月謝は30分月4回で8000円と、本部会費として1600円が必要となる。

 そのスズキ・メソード教室卒業生の、世界的バイオリニスト葉加瀬太郎。4月に葉加瀬メソッドを提供するバイオリン教室『葉加瀬アカデミー』を“開校”する。

「いつでもどこでもどなたでも好きなときにレッスンができることをコンセプトにした、オンラインのバイオリンスクールになります。動画を見ながら演奏していただくことが基本ですが、アカデミー認定コーチとチャットの形で、オンラインチェックを受けるサービスもございます」

 入会金は5400円、月々1944円で会員になることができる。またオンラインチェックは1回1500円。さらに上達を目指すのであれば、コーチとの対面レッスンで指導を受けることも可能だ。

「料金やスタイルはさまざまになりますが、例えば、アカデミーが提携する『島村楽器』の音楽教室ですと、月1万円から1万円台後半くらいになりますね」(アカデミー担当者)

 今後、葉加瀬本人が出席する会員向けのイベントも企画されているという。

 子どもの可能性は無限大。習い事で世界に羽ばたく!?


(※1)イトマンスイミングスクール東京・神奈川校舎
ベビークラス週1回4320円 週2回5616円〜
幼児クラス週1回8100円 週2回10260円
ベビー・幼児クラスの教材費は1000円

(※2)コナミスポーツクラブ『運動塾』
HP www.konami.com/sportsclub/undojuku/20180201/
お電話でのお問い合わせ先 コナミスポーツクラブ情報ダイヤル 電話0120-919-573平日9:00〜19:00  土日祝休日10:00〜18:00