1985年生まれ、今年33歳で後厄を迎えた人気実力派女優の満島ひかり、蒼井優、宮崎あおい、上戸彩。33歳は身体や環境の変化が起きやすく、トラブルに見舞われることも多いことから、「女の大厄」として女性が注意すべき年齢とされる。
上戸彩は、前厄の2016年頃から夫のHIROとの離婚危機が報じられた。満島ひかりは、前厄の2016年に映画監督の石井裕也と離婚、後厄の今年は所属事務所から独立し、今後はフリーで活動するという。
一方、宮崎あおいは長らくウワサがあったV6の岡田准一と本厄の2017年に再婚。岡田准一の元カノで、大森南朋、鈴木浩介、三浦春馬ら数多くの男性と浮名を流した蒼井優は、後厄の今年、日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞。4人それぞれが人生の転機を迎えている。
果たして、女のルックスにも“厄”はあるのだろうか? 女優の美を語らせたら右に出るものはいない、美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長に話を聞いた。
――日本人ならなんとなく意識してしまう「厄年」ですが、満島さん、蒼井さん、宮崎さん、上戸さんの顔を見て、いかがですか?(4人の写真を見せる)
高須「あ、みんなちょいブス!」
――いきなりきましたね! 「厄年だから劣化した」ではなく、「美人ではない」ですか? みなさん人気のある女優さんですが……。
高須「みんな、鼻が存在感ありすぎるんだよ。鼻の存在感がないほうが美人! 世間ではこの中で一番可愛いと言われる上戸さんもカギ鼻だし、美人と言われる満島さんも、鼻の先端が垂れ下がっているタイプだったり」
――それでも人気があるのはなぜでしょうか?
高須「この、“1個欠点がある”のが女優として個性になってるんでしょう。これが絵に描いたような美人だったら、モデルの仕事やコンテストで賞はもらえるかもしれないけど、心の機微を表現する女優にはなれないよ。だって、人間臭い顔の女優さんのほうが、喜怒哀楽もよくわかるでしょう?」
――なるほど! 少しの欠点で美女としての偏差値が下がっても、表情は豊かになって女優としての仕事につながるんですね!
高須「そうです。だから、今の4人の美人度は横並びだね。でも、劣化しなさそうなのは蒼井さんと宮崎さんかな。満島さんは、今後もっとヤセて頬がこけたらガイコツっぽく見えるし、上戸さんは年を取ると鼻が目立って意地悪そうに見えるかも。あと、上戸さんはおそらく歯を矯正していて、やや下あごが出てるね。この受け口っぽさが、中年になるとどうなるかな?」
――10年後、それぞれの美しさがどうなるかですね。高須院長は、女性の30代前半は人生の中でどのような期間だと思いますか?
高須「厄年って、昔、40代や50代が平均寿命だった頃の計算なの。江戸時代、女性は30代前半だったら生理も止まり、更年期を迎える頃だった。でも今の女性は栄養状態がいいから、ホルモンバランスもいい。だから、若いだけの20代を終え、もっと輝ける年代かなと思います」
――そうなんですね! 厄年を怖がる必要はないのかもしれません。ところで、蒼井さんは清楚で可憐な雰囲気をまといつつ、数々の男性遍歴が注目されていますし、宮崎さんも現夫の岡田さんとは不倫の末の結婚とも言われています。そんな二人の顔立ちに「肉食」の片りんは見えますか?
高須「蒼井さんは、鼻の根元・鼻頭・小鼻が太く、宮崎さんは団子鼻で小鼻が広いですね」
――それは、あまり良くないのでは?
高須「この欠点こそがモテポイントなんです! 人は欠点に恋しますからね。欠点があると、つい『俺が守ってやらないと』と思ってしまう。二人とも“ブス鼻”という愛されアイテムをお持ちなので、肉食というか、モテる要素がありますね。男性も完璧イケメンより、ちょいブサのほうが、実際モテるでしょう? 美人・美男度と好感度はイコールではないからね」
――なるほど! では欠点をカバーしないことも、時には効果的なんですね。4人ともおきれいな肌ですが、一般的には30歳くらいが「お肌の曲がり角」と言われています。高須院長は、「曲がり角=劣化が目に見えて始まる時期」はいつごろだと思われますか?
高須「昔は30過ぎたら、と言われていましたが、UVケアという概念も浸透し、栄養状態や健康への意識も高い今は、プラス10歳の40歳頃からでしょうね」
――プラス10歳ですか!
高須「だって江戸時代なんか、30代で更年期、40代で老年、50代で寿命だからね。そこより今はだいぶ人生が後方にシフトしてきました。とはいえ、みなさんももう33歳。若い頃ほどリカバリー力もないだろうし、劣化には先手を打つのが大事! ボクがいつも口を酸っぱくして言っている、『睡眠・UVケア・保湿』の非劣化3点ケアは大事に! そして来る40代に向けて、ますます美容に演技に磨きをかけてほしいですね」
<プロフィール>
高須克弥(たかすかつや):
1945年愛知県生まれ。高須クリニック院長。医学博士。昭和大学医学部卒業、同大学院医学研究科博士課程修了。脂肪吸引手術など世界の最新美容外科技術を日本に数多く紹介。金色有功章、紺綬褒章を受章。『その健康法では「早死に」する!』(扶桑社)、『筋と義理を通せば人生はうまくいく』(宝島社)、『ダーリンは70歳/高須帝国の逆襲』(Kindle版)、『行ったり来たり僕の札束』(小学館)。最新刊は『ダーリンは71歳・高須帝国より愛をこめて』(小学館)