舞台で輝きを放ち、生で会える(見られる)俳優が本当に仲のいい俳優を指名してトークする「生で会えるイケメンリレー対談」、通称“生イケ対談”連載。

 第30回は高野洸さんが神永圭佑さんを指名! 『週刊女性』本誌(2018年4月3日号)のスペシャル対談の続きを、たっぷりお楽しみください。

左から高野洸、神永圭佑 撮影/伊藤和幸

共通点は、下に年の離れたきょうだいがいる長男ってこと

――おふたりが親しくなったきっかけは?

神永 『デビミュ』(※ミュージカル『Dance with Devils』)の稽古(けいこ)初日の後に取材が4媒体くらいあって、取材とはいえ長時間(高野さんと)しゃべっていたので、その日一日で普通に話せるようになったというか。

高野 徐々にっていうよりかは、その日一日で、もうけっこう距離が縮まったんじゃないかな。

神永 50メートルくらいあった距離が70メートルに……。

高野 いや、距離開いちゃってるから、完全に(笑)。

神永 ハハハ。それで稽古に入ってからさらに。なんかニコニコしながら近づいてきてくれたりもしますし。稽古場で席が隣なんですよ。

高野 3人座りの長机があって。

神永 そこで、ちょっかい出したりしてますね(笑)。

――共通点はどんなところだと思いますか?

神永 長男。

高野 はい。僕は、弟が2人います。

神永 僕は7歳下の妹がいます。弟は8コ下と10コ下でしょ?

高野 はい。

神永 だから、「ちょっと離れたきょうだいがいる兄」っていうところでは共通してますね。

――弟や妹はかわいいですか?

高野 めっちゃかわいいです!

神永 そうですね。

――きょうだいは、お兄さんが俳優として活躍してることをどう思っていますか?

神永 それ聞きたい。どう? 弟たち。

高野 今はわからないですけど、2年前ぐらいは三男が……自分でいうのは恥ずかしいですけど、「お兄ちゃんみたいになりたい!」って言ってくれてて。それはうれしかったですね。

神永 めっちゃかわいいな、それ。ウチの妹は全然、関心ないんだよね。

高野 そうなんですね。

ショートカット好きvsくびれ&アキレス腱好き

――おふたりの恋愛観についても伺いたいのですが、ひとりの男子としてのお互いのモテポイントはどこだと思いますか?

高野 余裕と、大人の色気と、落ち着きじゃないですか。

神永 よっしゃ!

高野 アハハハハハ!

神永 そういうふうに見えてるのは、うれしいですけどね(笑)。洸の魅力は、やっぱり年上をひきつける能力。あと、自分の弟からもすごく慕われてるような、年下からも好かれるこの人柄とか。時間をかけて歩むような、ちゃんとした恋愛をできる人というか。

高野洸、神永圭佑 撮影/伊藤和幸

高野 ほお~。

神永 これで遊び人だったら、めっちゃショックなんですけど(笑)。

高野 アハハハハ!

神永 その誠実さがにじみ出てる感じが、女子からは、より好感を持たれると思う。

高野 明日『週刊女性』からバッと(スクープが)出たらどうします?

神永 いや、マジで泣いちゃうかもしれない(笑)。

高野 アハハハハハ!

――好きな女性のタイプは?

神永 ちっちゃい子がいいですかね。小柄であんまり細すぎない人。守りたくなる感じがいいんです。

高野 僕も、モデルみたいなスラッとした感じじゃないほうがいいですね。

神永 そうだよね。フェチは?

高野 フェチ……なんだろう? ゲームをやってて、アバターを作れるってなって、初めて女の子のキャラを作ったんですよ。で、何がかわいいんだろうって思って、いろんなパターンを見てたら、やっぱりショートカットが好きだなって。

神永 僕は生足出してるときに、足首がストンとなってなくて、アキレス腱がつかめるくらいキュッとしまってる感じかな。

高野 マジですか?

神永 “おお! いいじゃん”ってなるね。筋張った感じが。

高野 俺、逆にちょっとそれ怖い。

神永 木こりみたいなほうがいい?

高野 木こりって。それ、たとえがおかしいですけど(笑)。

神永 アハハハハ!

高野 なんかこう、トンって叩いたら、折れそうな脚は嫌です。

神永 ああ~、じゃああんまり脚も細くないほうがいいんだね。

―恋人に求める条件を挙げると、どんなことですか?

神永 礼儀正しい人。

高野 ああ~、確かに。

神永 例えば自分の母親に会わせたときに、自分から挨拶してくれる人とか。たぶん親もそういう人のこと、好きになると思いますし。あと、空気が読める大人な人がいいです。その2つだけ。

――年齢に関係なく、内面が大人な人がいい?

神永 どちらかというと年上のほうがいいかな。親より下であれば大丈夫かも(笑)。

高野 すげ~!!(笑)。僕の条件は、圭佑くんの意見に共感したんですけど、礼儀がなっていないのはちょっと嫌だなとは思いますね。挨拶とか、ちゃんとマナーがわかる人のほうがいいです。あとは、一緒にいて雰囲気が合うっていうか。会話がない状態でも、平気で一緒にいられるようなコがいいですね。以上です。

神永 だそうです(笑)。

高野洸、神永圭佑 撮影/伊藤和幸

――プライベートで二人でやってみたいことはありますか?

神永 朝まで飲んで、朝方に寿司食べて解散したいです。

高野 うわ! 寿司? 朝に寿司ですか、いいですね。それ最高ですよ。

――3月25日まで公演中の『デビミュ』ですが、お互いへエールをお願いします。

神永 今回も2つのエンディングがあるんですけど、初演から出ている身としては、今までで一番大変だと思います。今回はエンディングが変わるだけでなく、曲の順番だとか中身も少し変わってくるので、2つの流れを覚えないといけないけど、焦らずに自分なりの立華リンドを作ってほしい。一緒に頑張っていけたらなと思っています。

高野 そうですよね。しっかり頭を整理して、一緒に頑張っていきたいです。

神永 対になる役なので、役者としても、いいライバルでありたい。

高野 そうですね。僕もライバルとして戦っていけたらいいなと思います。

スペシャルQ&A【高野洸編】

――仕事や人間関係など、頑張ってもうまくいかない友人にかける言葉は?

高野 どのくらい悩んでいるのかというのと、その友達との関係性によりますけど。僕自身はあんまり悩まないので、たぶんほとんどの場合は、「俺は、わからない」っていう感じで言っちゃうと思うんですけど。普段、そういう弱音をはかない人が急に弱音をはいたり、悩んでるって言われたら、話を聞いてあげて真剣に考えると思います。僕も悩むことはありますけど、寝たら忘れてることが多いですね。ネガティブに落ち込むことはなかなかないです。悩んでもなんとかなるっていう方向に転換することが多いですね。

高野洸 撮影/伊藤和幸

――今まで見た舞台作品で、一番印象に残っているものは?

高野 昨年の8月に観た、劇団方南ぐみの企画公演『片想い』ですね。ボロボロ泣いてしまった舞台でした。戦争中の動物園を描いた物語で、国から動物たちを処分するように命令された飼育員たちと、それを指示せざるをえない軍人たちのそれぞれの苦悩や葛藤を描いていて、戦争の醜さや命の大切さが胸に刺さりましたね。方南ぐみの舞台には、この作品の前の『あたっくNo.1』に出演させていただいたんですけど、すごく刺激になりました。作・演出の樫田正剛さんが小説家でもあって、本当に脚本が深くて。なかなか読み取れない部分があって、ずっと掘り下げていくとわかったり。勉強になることが多かったです。

――(あまり聞かれないけど)取材でホントは聞いてほしいことは?

高野 聞いてほしいことではないですけど、健康管理の話とかは聞かれたことないですね。毎日ヨーグルトを食べるんですけど。僕は胃が弱いんで、朝にヨーグルトを食べると、絶対お腹を壊すんですよ。それで、どうしたらいいかって思っていて。夜に食べると調子がいいってことがわかったので、今は、毎晩食べるようにしています。食べるものはそんなに神経質には考えていないです。昨日もラーメン食べましたし(笑)。ただ、トッピングでほうれん草とかは一応入れるようにはしてます。母がそうしてくれていたからですかね、何かしら緑のものはとらなきゃなと思ってます。母の料理は何でも好きです。おかげで好き嫌いもないですね。

スペシャルQ&A【神永圭佑編】

――仕事や人間関係など、頑張ってもうまくいかない友人にかける言葉は?

神永 「頑張ってもうまくいかないんだったら、もうちょっと頑張ればいいんじゃない」っていうことを言うと思いますね。あんまり優しい言葉をかけられない人間なんですけど、うまくいかない種類にもよると思いますが、認められていないんだったら認められるまで頑張るしかないのかなって思うので。もちろん折れることは僕もありますけど、そういうときは、一晩寝かせますね。考えて、その1日だけめっちゃ食べるか、めっちゃゲームしまくって、ストレス発散しますね。あとは布団にくるまって、大きい声を出します。

神永圭佑 撮影/伊藤和幸

――今まで見た舞台作品で、一番印象に残っているものは?

神永 劇団桟敷童子さんの舞台『泳ぐ機関車』と『標』。僕が2016年に出演させてもらった舞台『トンマッコルへようこそ』でもそうでしたけど、演出の東憲司さんが、登場人物一人ひとりの人生をすごく丁寧に描かれていて、心を打たれます。物語の舞台は昭和の初期くらいの話が多くて、筑豊の炭鉱の話とか僕が知らない時代のことなんですけど、劇団桟敷童子さんの舞台で見ると、もっと知りたくなるというか。うまく説明できないですけど、とにかく熱量がすごいですね。役者さんの芝居もそうですし、音のあおり方とかも、すごく観客の感情がわ~ってなってしまうような、心揺さぶられるような演出というか……。舞台美術も毎回、驚きがある。緞帳(どんちょう)が上がってセットを観た瞬間に“どんな話なんだろう”って、もうそこで(気持ちが)入っちゃいますね、いつも。

――(あまり聞かれないけど)取材でホントは聞いてほしいことは?

神永 熱く語れるのは食べ物の話かな。なんでそれが嫌いなのかってことを説明するのは、楽しいです(笑)。僕、紫の食べ物が嫌いなんですよ。でも、ぶどうとかブルーベリーは好きなんですよ。要は、野菜の紫がダメで。ナス、紫タマネギ、紫キャベツ、紅イモとか。あと、しば漬けが本当にダメで。お米で紫がかった雑穀米とか、ゆかりもダメ。果物意外は、なんで紫にしちゃったのかな~って思うんですよ。ロケ弁とかも、めっちゃおかずが美味しそうなのに、ご飯にゆかりがかかってるとガッカリだし。しば漬けなんかもう論外だから、入ってると「もう、なんでいるの」って感じですね(笑)。

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<プロフィール>

たかの・あきら◎1997年7月22日、福岡県出身。B型、’09年、Dream5のメンバーとしてデビュー。現在は、俳優として舞台を中心に活躍。ミュージカル『刀剣乱舞』~つはものどもがゆめのあと~では、膝丸を好演。ミュージカル『Dance with Devils』~フェルマータ~(2018年3月15日~3月25日@AiiA 2.5 Theater Tokyo)に立華リンド役で出演中。【公式サイト】http://dwd-stage.com/

かみなが・けいすけ◎1994年8月12日、茨城県出身。B型。’10年、「第23回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」ファイナリスト。’11年俳優デビュー。’12年ミュージカル『テニスの王子様』2ndシーズンで舞台デビュー。ドラマ『明日の君がもっと好き』レギュラー出演。ミュージカル『Dance with Devils』シリーズでは第1弾より鉤貫レム役で主演を務めている。

(取材・文/井ノ口裕子 撮影/伊藤和幸 ヘアメイク/白石真弓)