打ち上げ終わりにスタッフに囲まれながら笑顔で直撃に答える桜田

「変わらぬ熱い声援を送ってくださいましたことに、改めて感謝申し上げます」

 3月27日、東京・銀座にある博品館劇場でデビュー45周年の記念コンサートを開催した桜田淳子。終了後にはコメントも発表し、ファンへ感謝の気持ちを表した。

教団の広告塔

「桜田の全盛期を知る50代以上のファンが多かったですね。野次馬も含めて出待ちが300人ほど集まってしまい、コンサートが終わって彼女がタクシーに乗り込むときは、かなり騒然としました」(ワイドショー関係者)

 中には去りゆくタクシーに向かって走り出す熱狂的ファンも。彼らに桜田は車内から笑顔で手を振っていた。

「昨年4月、今回と同じ博品館で行われたイベントにゲスト参加。今年2月には45周年記念アルバムを発売するなど、年々、芸能活動を活発化させています。今回は芸能活動を本格化させるための第一歩でしょう」(スポーツ紙記者)

 だが、桜田が絶対に避けて通れないのが統一教会('15年に世界平和統一家庭連合に改称)の問題だ。

「'92年に信者であることを公表し、合同結婚式にも参加。当時所属していたサンミュージックの相澤秀禎会長は、彼女を断腸の思いで事務所から追放しました。芸能活動するなら、“脱会して記者会見をやりなさい”と話したそうです」(同・スポーツ紙記者)

 今回のコンサートについても、『全国霊感商法対策弁護士連絡会』は開催反対を発表。メンバーの1人である山口広弁護士は、被害者から1000億円を超える相談を受けたと明かし、桜田がそのような教団の広告塔になっていると指摘。'15年2月に渋谷区松濤にある教団本部で彼女が行った講演が、さらなる献金をさせるための口実に使われ被害を拡大させているとし、

「桜田氏がそのような活動をする一方で、白々しく、タレントとして歌い、おしゃべりをすることはとうてい許されることではないと思います」

 と強い口調で非難している。

 そんな教団から脱会しない限り復帰させないというのが一貫した前事務所の方針。そんな態度に彼女はしびれを切らしたのか、今回のコンサートからある人物の力を借りているという。

「それは、船木誠勝らが所属している格闘技団体の元代表で、現在は映像や出版をプロデュースする会社を経営するAさんですよ。サンミュージックの力を借りなくても復帰できるよう、彼を頼ったのでしょうね」(テレビ局関係者)

 立ち上げた格闘技団体を人気団体にした手腕は興行の世界では有名だとか。そこで、A氏に電話で話を伺うと、

「イベントやCDなどをお手伝いさせていただいているという感じです」

 と、タッグを組んでいることをあっさりと認めた。

 そして、気になる芸能界復帰について尋ねると、

復帰といえば復帰だし、まあ引退発表はしてないですからね(笑)。なので、復帰といえるのかどうかわからないですが、淳子さんはライブを中心に活動したいと言っている。さっきも彼女と打ち合わせをしていました。テレビに出たいとか、大きいことをやりたいわけではないんです。ファンの前、お客さんの前でやりたいということなんです」

桜田を直撃

 元サンミュージックの社員で長く桜田をサポートしてきたB氏から声をかけられて、自分はお手伝いで参加したと話すA氏。今後の具体的な活動は決まっていないというが、

「淳子さんは“私がやれることがあれば”と言ってますし、いろいろオファーもいただいているところです。ディナーショーとかイベントとか、やれるところはやりましょうって感じですね」

 と、本格復帰に桜田も意欲的なのは間違いなさそうだ。

 それでは、桜田本人に話を聞かねばならない。

 コンサート終了後、彼女がタクシーで向かった先は、東京駅近くにある意外なほど庶民的な居酒屋。過去にお世話になった関係者15人ほどが集まり、2時間ほど打ち上げを楽しんだ。

 店から出てきた桜田を直撃取材すると、

ファンや報道陣、野次馬など約300人が楽屋口に集まり騒然となった

─すみません。今日のコンサートはどうでしたか?

「ありがとうございました。楽しかった。すごく」

─芸能界に本格復帰ですか?

「いえいえいえ」

─統一教会から脱会はされないんですか?

「……」

─霊感商法の被害者がいますが?

「……」

 信仰についての質問には、いっさい口を閉ざしたままタクシーに乗り込み、走り去っていった。

「彼女のファン層である50~60代はいちばんお金を持っていますからね。2000人クラスの会場ならすぐ埋まりますし、宣伝しなくてもCDは売れる。テレビに出られなくても十分、商売できるんです。それを桜田さんもわかっているから復帰に意欲的なんですよ」(レコード会社関係者)

 宗教問題がついてまわる桜田。はたして、芸能界への復帰は、世間から受け入れられるのだろうか……。